Article Detail
フリースケール、低消費電力マイクロコントローラー「Kinetis」向け開発ツール「KwikStik」を発表
フリースケール、ARM(R) Cortex−M4マイクロコントローラ Kinetis向け
開発ツール「KwikStik」を発表
低消費電力マイクロコントローラにデバッガとランタイム・
ソフトウェアをバンドルした低コスト開発ツール
2011年4月12日−フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1−8−1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ)は、ARM Cortex−M4をベースとした低消費電力マイクロコントローラ Kinetis(キネティス)向けのシステム評価、開発、およびデバッグでの使用を目的としたコスト効率の高いオールインワン開発ツール「KwikStik(クイックスティック)」を発表しました。フリースケールは、Kinetisマイクロコントローラ共通開発プラットフォームであるTower Systemを提供しています。KwikStikは、Kinetisマイクロコントローラの開発者向けの型フォーム・ファクタのツールセットとしてTower Systemラインナップを補完します。
<オールインワンの開発ツール>
KwikStickは、J−Linkデバッグ・プローブ、低消費電力タッチ・センサ、セグメントLCDの各ユーザ・インタフェース、および開発用とランタイム用のソフトウェア・スイートが統合されています。そして、ユーザの用途に応じて使い分けることが可能です。例えば、バッテリ駆動でKinetis K40マイクロコントローラの開発を行うためのスタンドアロン型ツール、Tower Systemの拡張モジュール、またはJ−Linkデバッガ・モジュールなどとして機能します。KwikStickをTower Systemと併用することによって、Wi−Fi無線センサ・ネットワークや産業用コネクティビティ機能を、フリースケールやサードパーティのペリフェラル・モジュールにより、その特長を活用してシステムを拡充することができます。さらに、ボード上のSEGGER J−Linkデバッグ・インタフェースにより、外付けのデバッグ・プローブが不要であるため、開発コストが大幅に削減されます。
フリースケールのインダストリアル&マルチマーケット向けマイクロコントローラ製品マーケティング・ダイレクタであるジェフ・ボックは、次のように述べています。「KwikStikは、小型のパッケージングと高い経済性により、ユーザが我々のKinetisマイコンを用いた開発を迅速に行うサポートをします。開発作業では、業界で定評のあるボード上のSEGGER J−LinkやTower Systemの豊富なオプション・ボードを簡単に利用することができます。」
SEGGERアメリカ事業部担当マネージング・ディレクターであるShane Titus氏は、次のように述べています。「フリースケールがSEGGER J−Linkテクノロジの採用を決定したことで、お客様は最適なデバッグ・ソリューションを手にすることができるでしょう。私たちはKwikStikが市場の最高クラスの組込み開発キットであると確信しています。」
<使い易さ>
KwikStikは、低消費電力、ミックスド・シグナル、ヒューマン・マシン・インタフェース、およびコネクティビティと多様な通信ペリフェラルを提供します。KwikStikのコアとなるKinetis K40マイクロコントローラのメモリサイズは、アプリケーション・コード用として十分な256KBのオンチップFlashメモリおよび同サイズのFlexMemoryです。キットにバンドルされるKinetisマイクロコントローラ向けProcessor Expertツールでは、複雑なソフトウェア要件でも簡単にアプリケーション・コードを作製することが可能です。Processor Expertのオートコード・ジェネレータでは、それぞれの目的に応じて最適化および有効化された独自のペリフェラル・ドライバ・ライブラリを短時間で構築することができます。EclipseベースのCodeWarrior 10.1統合開発環境(IDE)に組み込まれたこの機能は、ソフトウェア・アーキテクチャを簡素化するとともに開発期間の短縮も実現します。
<強力なソフトウェアのバンドルおよびサポート>
Kinetisマイクロコントローラでは、最大128KBまでのオブジェクト・コードに対応する無償提供のCコンパイラが付属するCodeWarrior 10.1 IDEの利用が可能です。この他にKinetisをサポートするIDEとして、IARシステムズ、Keil(ARM)、Green Hills Software、およびCodeSourceryの各社が提供するさまざまな製品があります。全てのKinetisマイクロコントローラ・ファミリには、フリースケールから無償提供されるMQXリアルタイム・オペレーティング・システムと、それに組み込まれた統合スケジューラ、ファイル・システム、TCP/IPおよびUSBスタック、ならびにグラフィックスLCDや暗号化プラグインのサポートが付属しています。
IARシステムズのマーケティング・ダイレクタのFredrik Medin氏は次のように述べています。「KwikStikはKinetisファミリを迅速に、簡単に使いこなすツールとして最適です。MQXとJ−Linkの両方をサポートし、さらにすぐに使用できる多数のサンプル・コードやテンプレートにより、IAR Embedded WorkbenchはKinetisをすぐに使いこなすための、ユーザ・フレンドリーなツールセットを提供します。KwikStikにまさに最適です。」
<価格と供給>
KwikStik評価ツールは現在出荷中で、フリースケールおよび販売パートナーで注文を受け付けています。特別キャンペーン価格は$29(USD)です。詳細については、http://www.freescale.com/kwikstikのWebサイトをご覧ください。
<フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて>
イノベーションとコラボレーションの活性化を目的に設立されたフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF:Freescale Technology Forum)は、組込みシステム業界の毎年恒例の開発者イベントです。2005年に開催を開始して以来、世界中のFTFイベントへの参加者は40,000人を超えています。年1回の中核イベントであるFTF Americasは、新たな開催地であるテキサス州サンアントニオで2011年6月20日〜23日に開催される予定です。また、FTF Japanは東京にて2011年9月13日に開催される予定です。
<フリースケール・セミコンダクタについて>
フリースケール・セミコンダクタ・インクは、自動車用、民生用、産業用、およびネットワーキング・マーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の世界的リーダーです。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com/(英語)、またはhttp://www.freescale.co.jp/(日本語)をご覧ください。
媒体読者からのお問い合わせ先:
テクニカルインフォメーションセンター
Tel:0120−191014
Email:support.japan@freescale.com
FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。
(C)2011フリースケール・セミコンダクタ・インク