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NEDOなど、生産水などを工業用水に再利用できる水循環システム「ウォータープラザ北九州」が本格稼動

2011-04-14

「海淡・下水再利用統合システム;ウォータープラザ北九州」が本格稼動
国内初!!統合システムによる生産水を工業用水として供給開始


 NEDOは、北九州市の協力のもと、海外水循環ソリューション技術研究組合(GWSTA)(※)に委託して建設を進めてきた、先進の水循環システムの開発から管理・運営ノウハウの実証・蓄積、さらには国内外に情報発信して技術普及を進めることを目的とした「ウォータープラザ北九州」を2010年12月に開設しました。

 「ウォータープラザ北九州」の本格的な運転開始に併せ、省エネ型造水システムで製造した良質な生産水の有用性・実用性を確認するため、本日(4月11日(月))から九州電力(株)新小倉発電所へ生産水の供給を開始しました。
 今後は、自治体、国、民間企業がそれぞれの特徴を生かして連携し、運営・管理を含めた総合的な水処理技術の実証を行い、海外に向けた新しい水事業モデルを構築していきます。


 株式会社日立プラントテクノロジーと東レ株式会社が昨年3月10日に設立した技術研究組合。水ビジネスの国際展開加速に向けて、先進的な水循環システムの開発や事業運営・管理ノウハウの蓄積、独自の水循環ソリューションの構築・事業化が目的。


1.背景・目的
 世界の淡水資源は、地域偏在性が極めて高く絶対量も限られており、人口増加、経済成長、都市化等により、世界的に水需給が逼迫してきています。また、先進諸国を中心に拡大し続けてきた経済・産業活動により、大量のエネルギー消費に伴う温室効果ガス排出量の増大や資源の枯渇も懸念されています。
 このような世界の水・エネルギー問題の解決を図るには、下水処理水の再利用等の循環利用の推進と大幅な省エネルギーが必要であり、革新的な材料及びプロセス、運転管理技術、管理運営手法等を開発し、広く普及させることが急務となっています。しかしながら、そうした技術やノウハウは、国や自治体、民間企業等に分散しており、官民連携による技術・情報の結集や蓄積が求められています。
 このため、世界トップレベルの国内独自技術を結集・育成しながら、水循環システム運営・管理ノウハウを蓄積するとともに、技術力を世界に発信することを目的としたデモプラント機能とテストベッド機能をもつ“ウォータープラザ”を開設することとしました。
 昨年12月14日には「ウォータープラザ北九州」の完成式典を挙行し、その後デモプラントの試運転を行い、生産水を工業用水として利用するための水質、水量の目標を満足することを確認しました。この結果を踏まえて、4月11日から九州電力株式会社新小倉発電所に生産水の供給を開始しました。


2.施設の概要

 ※添付の関連資料を参照


[参考]用語の解説
 [1]MBR:Membrane Bio Reactorの略。膜分離活性汚泥法。
 [2]UF:Ultra Filtrationの略。限外ろ過膜。
 [3]RO:Reverse Osmosisの略。逆浸透膜

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