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CSK、京葉銀行に預金口座総合モニタリングシステム「BankSavior」を提供
京葉銀行へ
預金口座総合モニタリングシステム「BankSavior(R)」を提供開始
株式会社CSK(本社:東京都港区、代表取締役社長:中西 毅、以下CSK)は、株式会社京葉銀行(本店:千葉県千葉市、取締役頭取:小島 信夫、以下京葉銀行)に対し、振り込め詐欺やキャッシュカードの偽造・盗難などによる金融不正取引の検知および未然防止を強化する預金口座総合モニタリングシステム「BankSavior(R)(バンクセイバー)」を、2010年10月18日より提供開始しました。
1.背景と目的
近年、国内金融機関の抱える大きな問題として、振り込め詐欺や犯罪者によるマネーロンダリング(資金洗浄)などの不正取引被害が挙げられます。社会問題となっている振り込め詐欺は、警察・立法・関係機関がさまざまな対策を講じているにも関わらず、2009年においても約95億円(警察庁HP 2010/09/16 発表「振り込め詐欺(恐喝)」の認知・検挙状況等について(平成22年8月)」より)の被害が発生しており、その手口は日々巧妙になっています。また、マネーロンダリングに関しては、2008年のFATF(※1)対日相互審査結果をうけ、各金融機関における対策強化が求められてくると予想されます。このような環境のなか各金融機関では、不正取引の早期発見、未然防止の精度向上、および人手では対応しきれない事務処理や金融庁などへの各種手続きの効率化・省力化が課題となっています。
CSKはこのような課題を鑑み、京葉銀行へ金融不正取引の検知および未然防止の強化策として、「BankSavior(R)」を提案しておりましたが、このたび、CSKの不正取引検知分野におけるサービス提供実績や、製品の特長である柔軟なルール設定機能により、複雑かつ巧妙に変わりゆく犯罪パターンに迅速に対応可能であることなどを評価いただき、「BankSavior(R)」の採用を決定いただきました。
2.「BankSavior(R)」概要
「BankSavior(R)」は、CSKが10年来開発を続けてきたルールマッチング機能をエンジンにし、日本の商慣習を反映させたトランザクション(取引)モニタリングシステムです。ATM入出金、ネット取引といった取引データと顧客情報などを連携し、事前に設定した検知ルールに合致した取引を抽出することで、疑わしい取引のモニタリングを実現するものです。また、検知ルールを自由に設定することができるため、日々多様化する不正手口に対して、柔軟に対応することが可能です。
《「BankSavior(R)」の特長》
(1)柔軟な検知ルールの設定機能による高度なモニタリング
・300以上にもおよぶルール項目の設定が可能
・マネーロンダリングや振り込め詐欺、偽造利用などの不正取引に対応した実績のある初期設定条件を多数用意
・検知ルールの設定はプログラム開発をせずに、Web画面から検知担当者が容易にかつ自由に設定可能
・新たに設定したルールは、シミュレーション機能を利用して、ルール適用前に検証することが可能
・設定した検知ルールを即時適用することでタイムリーなモニタリングを実現
(2)リアルタイム処理をサポートするさまざまな接続形態
・不正取引が行われたその瞬間に検知するリアルタイム・モニタリング
・リアルタイム(即時)処理以外にもディレード(蓄積)処理、バッチ(一括)処理など、用途に応じた接続をサポート
(3)ケース管理、金融当局向け届出など、豊富な機能を搭載
・日本仕様に合わせた調査フロー管理機能
・JAFIC(※2)ツールに連動し、金融当局向けに疑わしい取引の届出を支援する機能
・検知ルール作成時に、精度・業務負荷検証をサポートするシミュレーション機能
・不正検知後の業務をサポートするナビゲーション機能
《「BankSavior(R)」利用イメージ図》
※添付の関連資料を参照
以上
※1 FATF(Financial Action Task Force:金融活動作業部会)
マネーロンダリング対策における国際協調を推進するために、1989年に設立された政府間会合のこと
※2 JAFIC(Japan Financial Intelligence Center:警察庁 刑事局組織犯罪対策部 犯罪収益移転防止管理官)
警察庁刑事局組織犯罪対策部に置かれた犯罪収益移転防止管理官は、我が国の新たなFIU(資金情報機関)として「犯罪による収益の移転防止に関する法律」に定められた国家公安委員会の事務を補佐する役割を担う。
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