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三井住友海上、インド合弁会社への出資比率を引き上げ
インド合弁会社への出資比率引き上げについて
MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険株式会社(社長:柄澤 康喜)は、インドの合弁会社であるチョラマンダラムMSジェネラル社(以下、チョラMS社)への出資比率引き上げについて、本日、合弁パートナーであるムルガッパグループと合意しました。
2015年3月の外資出資規制の緩和を受け、当社がチョラMS社の発行済株式14%を約88億ルピー(約162億円(※))で追加取得することで、出資比率を40%に引き上げます。同時に、当社社員が常勤取締役として経営全般にわたる企業価値向上の取り組みを所管するほか、経営企画・引受・支払分野を所管する社員をそれぞれ派遣します。
これにより、当社はチョラMS社への経営関与を一層高め、お客さまサービスを強化するとともに、インド保険市場のさらなる発展に寄与していきます。
※1ルピー=1.83円による換算値
1.出資比率引き上げの概要
合弁パートナーであるムルガッパグループから、チョラMS社の発行済株式14%を約88億ルピー(約162億円)で追加取得します。なお、手続きの完了は2016年3月を予定しています。
【チョラMS社の概要】
名称:Cholamandalam MS General Insurance Co,Ltd.
設立:2003年
本社所在地:インド・チェンナイ
出資比率※:三井住友海上:40%、ムルガッパグループ:60%
保険料収入:189億ルピー(346億円、2014年度)
税引前利益:20.1億ルピー(36.8億円、2014年度)
※出資比率変更後の割合
2.背景および目的
(1)外資出資規制の緩和
インド政府は、2015年3月に、保険会社に対する外資出資上限を従来の26%から49%に引き上げました。これは、2014年5月に誕生したモディ政権にとって初めての主要な経済改革であり、保険普及率が低く潜在性のあるインド保険市場の活性化を企図しています。
(2)インド市場の有望性
インドでは、外国製造業の誘致やインフラ整備の強化など、政府による経済・産業構造改革が加速しており、2015年のGDP成長率はアジア主要国中で最大となる見込みです。また、2022年には人口が世界最多となり、人口ボーナス期(※)が長期に続くと予測されていることから、経済成長の加速と中間層の拡大を背景として、保険ニーズの高まりが期待できます。
※15〜64歳の生産年齢人口が、それ以外の人口の2倍以上ある状態
(3)インドと日本の関係
2014年9月の日印首脳会談における「日印投資促進パートナーシップ」の締結を受け、日本政府は、今後5年間でインドへの直接投資および日系進出企業数を倍増させ、3.5兆円規模の官民投融資を実現することを表明しました。最近では、日本の新幹線方式導入が決定するなど、日系関連ビジネスの一層の増加も見込まれています。
(4)ムルガッパグループについて
ムルガッパグループはインド・チェンナイに本拠を置き、金融サービス事業をはじめとして、エンジニアリング、自転車、研磨剤、建築資材、肥料の製造など、幅広く事業を展開し、傘下に29社を有するインド有数の企業グループです。当社は、ムルガッパグループとともにインドにおける保険の普及に取り組むとともに、同国に進出している日系企業のお客さまに高品質な保険サービスを提供し、安定的な事業運営に貢献していきます。
<ご参考>チョラMS社の詳細 他
*添付の関連資料を参照
以上