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大和証券グループ本社、平成23年度の大和証券グループ経営方針を策定
平成23年度 大和証券グループ経営方針
〜“Passion for the Best”2011〜
2008年のリーマンショック以降、先進国を中心とした金融規制の強化が進む一方、世界経済におけるアジアの相対的優位性は一段と明確になってきている。そのアジアにおいて、日本では、2011年3月に起こった東日本大震災の影響により、短期的には国内の実体経済や金融・資本市場における不安定な動きが続くことも想定される。
しかしながら、今年度を通してみた場合には、復興に向けてインフラや環境等への投資が牽引役となり、国内ファンダメンタルズが再度改善してくると見られる。当社グループにおいては、国内の豊富な個人金融資産を成長著しいアジア・新興国に繋げるとともに、国内経済の力強い回復に貢献すべく証券市場を通じて復興を支援していく。
そのためにも、当社グループは、現在取り組んでいる本社機能集約をはじめとした業務効率化と強固なガバナンス態勢構築を進めながら、フロント部門拡充による国内外の案件獲得・収益拡大という「ビジネスモデルの再構築」を確実に実現していく。
・グループ各社が連携して、様々な顧客ニーズに的確かつタイムリーに応える商品・サービスを提供することで、顧客基盤を拡大する
・整備を進めたアジア・新興国でのビジネス基盤を本格稼動させ、ホールセール部門収益の飛躍的拡大を目指す
・業務効率を高めることで、どのような環境においても利益を生み出すことのできる強靭な経営基盤を確立する
<各事業部門のアクションプラン>
・リテール部門
1.コンサルティング力の向上とお客様との接点拡大を通じた顧客基盤の拡充
2.お客様の幅広いニーズを捉えた魅力ある商品・サービスの提供
3.システム投資案件の絞込みを含めたコスト削減の一層の推進
・ホールセール部門
1.グループ連携を通じた多様な金融商品の開発及び販売強化
2.アジア株TOP5 ブローカーに向けた商品・サービスの拡充
3.IB 業務におけるオリジネーション機能の強化及びアジアIB の本格稼動
4.グローバルビジネス拡大に対応した収支管理体制及び財務・リスク管理体制の強化
・投資部門
1.既存案件における投資回収の極大化
2.マーケットに即した適切かつタイムリーな新規投資・ファンドレイズの実行
3.リスク管理体制の強化とコスト削減の徹底
・アセットマネジメント部門
1.アジア市場を中心としたグローバル運用及びリサーチ体制の強化・拡大
2.競争力のある新商品の企画・開発(大型ファンドの組成)
3.投資家・販売会社のニーズを捉えたサポート強化・商品拡充
・IT・シンクタンク部門
1.シンクタンクとしての情報発信力の強化による、グループプレゼンスの向上
2.顧客価値の創造を支援するコンサルティングサービスの推進
3.システム開発・運用体制の強化による、グループのグローバル戦略及びコスト効率化への貢献
以 上