日本鉄鋼連盟、１１月の鉄鋼生産概況を発表

１１月８７５万トン、前月比２．９％減、前年同月比４．７％減
１〜１１月計　９，６５６万トン、前年同期比５．０％減


　◎２０１５年１１月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材いずれも前月比、前年同月比とも減少した。

　○銑鉄生産は６６７．１万トンと前月に比べ２４．３万トン・３．５％減、前年同月比では３．９％減と、８カ月連続の減少となった。１〜１１月計では７，４３６．２万トン（前年同期比３．３％減）となった。

　○粗鋼生産は８７４．５万トン（前月比２６．１万トン・２．９％減、前年同月比４．７％減）となり、前年同月比では１５カ月連続の減少となった。１１月の１日当たり粗鋼生産は２９．１５万トンで、１０月の同２９．０５万トン比０．３％増だった。１〜１１月計では９，６５６．４万トン（前年同期比５．０％減）となった。
　炉別生産をみると、転炉鋼が６６９．８万トンと前月比３．０％減、前年同月比３．１％減、電炉鋼が２０４．７万トンと同２．５％減、同９．４％減となり、前年同月比でみると転炉鋼は９カ月連続の減少、電炉鋼は１２カ月連続の減少となった。
　鋼種別生産では、普通鋼が６８２．２万トンと前月比２．０％減、前年同月比２．５％減、特殊鋼が１９２．３万トンと同６．１％減、同１１．７％減となり、前年同月比では普通鋼は９カ月連続の減少、特殊鋼は１２カ月連続の減少となった。

　○熱間圧延鋼材（普通鋼、特殊鋼の合計）生産は７６５．１万トンと前月に比べ８．６万トン・１．１％減、前年同月比では４．６％減と１３カ月連続の減少となった。１〜１１月計では８，５４７．１万トン（前年同期比５．１％減）となった。

　○普通鋼熱間圧延鋼材の生産は６０９．５万トンと前月に比べ３．２万トン・０．５％減、前年同月比では３．４％減と１３カ月連続の減少となった。１〜１１月計では６，８１１．５万トン（前年同期比３．７％減）となった。
　品種別では、条鋼類は１５６．１万トン、前月比微増、前年同月比５．６％減で、前年同月比では１５カ月連続の減少となった。鋼板類は４４８．９万トン、同０．９％減、同２．３％減となり、前年同月比では１３カ月連続の減少となった。
　主要品種の生産内訳をみると、最大のウエイトを占める広幅帯鋼が３６０．３万トン（前月比０．７％増、前年同月比１．７％減）と、前年同月比で１３カ月連続の減少となった。厚板は８２．５万トン（同７．５％減、同４．２％減）と、前年同月比で８カ月連続の減少となった。一方、条鋼類では小形棒鋼が７５．０万トン（同０．９％増、同６．９％減）と、前年同月比で１５カ月連続の減少となった。H形鋼は３２．４万トン（同０．４％減、同１．９％増）と同３カ月振りの増加、大形形鋼は７．５万トン（同４．６％増、同１３．１％減）と同１０カ月連続の減少、中小形形鋼は８．１万トン（同４．５％減、同１５．３％減）と同４カ月連続の減少となった。

　○特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は１５５．６万トンと、前月に比べ５．４万トン・３．４％減、前年同月比では９．３％減と１３カ月連続の減少となった。１〜１１月計では１，７３５．６万トン（前年同期比１０．１％減）となった。


　※「全国鉄鋼生産高／全国鋼材生産高」は添付の関連資料を参照