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KDDI研究所、スーパーハイビジョン映像のリアルタイム伝送が可能な超高精細映像用コーデック装置を開発

2011-04-12

スーパーハイビジョン映像のリアルタイム伝送を可能にした
超高精細映像用コーデック装置を開発



 株式会社KDDI研究所(本社:埼玉県ふじみ野市代表取締役所長:中島 康之)は、このたび、スーパーハイビジョンなどに相当する超高精細映像(※1)を非常に高圧縮でリアルタイム伝送が可能な小型コーデック装置(※2)の開発に成功しました。本装置を用いることにより、FTTH、CATV、衛星放送など、多様な放送用インフラを利用した超高精細映像の家庭向け配信を実現することが可能となります。本成果は、平成20年度から実施している独立行政法人情報通信研究機構(本部:東京都小金井市、理事長:宮原秀夫)の委託研究「超高精細映像符号化技術に関する研究開発」の一環によるものです。


【背景】
 家庭向け3Dの市場展開に続き、超高精細映像への期待が高まっています。中でも7680画素×4320ラインというハイビジョン(※3)の16倍に匹敵する画面解像度を持つスーパーハイビジョン(※4)への期待は高く、大画面でのパブリックビューイングや、将来のテレビ放送方式として実用化に向けた研究が進められています。今までは、ハイビジョン用H.264方式(※5)のコーデックを16台程度用いて非常に大掛かりな装置構成となっていました。しかし、衛星放送やFTTH(※6)などの家庭向け回線の伝送容量内に収めることは難しく、新しい映像圧縮符号化方式とその装置の開発が急務となっていました。


【今回の成果】
 このたび、超高精細映像に対応した映像圧縮符号化方式を新たに確立し、同方式を用いたリアルタイムコーデックをハードウェア装置として開発しました。映像圧縮符号化方式は、H.264方式の基本機能は保持しつつ、超高精細映像において特に効果的に働く符号化機能を新たに導入し、BSデジタルハイビジョン放送3チャンネル分に匹敵する70Mbpsという超低ビットレートでの圧縮伝送を実現しました。装置開発では、FPGA(※7)を利用したソフトウェアベースの実装とすることで、LSI(※8)実装に比べてはるかに優れた適応性を保持しつつ、エンコーダ、デコーダともに、高さ2U(8.8cm)の省スペースで従来に比べ8分の1の小型化に成功しました。


【今後の展開】
 今後は、圧縮性能のさらなる改善を進めるとともに、スポーツイベントなどのライブ中継を主なターゲットとして、放送用インフラを利用した伝送トライアルを行う予定です。


以上


※「補足説明」などは、添付の関連資料を参照

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