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大成建設、ローコストな摩擦制振ダンパー「T−Fダンパー」を開発
摩擦制振ダンパー「T−Fダンパー(TM)」を開発
実施工としてプロジェクトに初採用
大成建設株式会社(社長:村田誉之)は、取り付けが容易かつ工期を短縮出来る、ローコストな摩擦制振ダンパー「T−Fダンパー(TM)」を開発し、「GINZA PLACE(銀座プレイス)」(発注者:サッポロ不動産開発株式会社)の工事に初採用しました。
当社では、これまで地震時の揺れを低減する制振ダンパーとして、鋼材ダンパー、オイルダンパー、粘弾性ダンパー等を実用化してきました。
今回、当社が開発した「T−Fダンパー(TM)」は、それらの制振ダンパーと同等以上の制振性能を有しながらも、取り付けが容易で工期も短く、かつローコストなダンパーです。
仕組みは、高耐久性を有する合金を摩擦材として使用し、この摩擦材を取り付けた鋼材プレートと、間柱、梁、ブレースなどの鋼材を高力ボルトで締め付けて固定するものです。
地震時には、この摩擦材を取り付けた鋼材プレートがスライドすることで、建物に対する揺れを低減します。
簡単なダンパー機構であることにより、材料費や取り付け工期を低減できるため、ローコスト施工が可能になります。
今般、実際に「GINZA PLACE(銀座プレイス)」(地下2階、地上12階建て)の1〜8階に計28台の間柱型摩擦制振ダンパーを初採用いたしました。
今後、梁型・ブレース型の摩擦制振ダンパーについても実物大での実験を実施し、建築計画に合わせて必要な型式を選択できるようにし、適用範囲を拡大していく予定です。
(※なお、当該ダンパーは、商標登録を出願中です)
*参考画像は添付の関連資料を参照
【「GINZA PLACE(銀座プレイス)」建築物概要】
所在地:東京都中央区銀座五丁目1番1ほか
発注者:サッポロ不動産開発株式会社
開業時期:2016年夏(予定)
構造:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
規模:地下2階、地上12階※
敷地面積:約645m2
延床面積:約7,382m2
用途:展示場、物販店舗、飲食店舗等
外観デザインアーキテクト クライン ダイサム アーキテクツ
CM・監理:株式会社久米設計
※建築基準法上は12階建てとなりますが、中2階があるため施設は11階建ての扱いとなります。