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アンリツ、光ネットワークの通信品質検証が可能なOTDRモジュールを販売開始

2015-12-16

ネットワークマスタ プロ MT1000A機能強化
OTDRモジュールの販売開始により、1台のMT1000Aで
OTDR試験と伝送品質試験を実現


 アンリツ株式会社(社長 橋本裕一)は、光ネットワーク用測定器 ネットワークマスタ プロ MT1000Aの機能を強化。新たに、光ネットワークの通信品質検証を可能とする測定モジュールとして、OTDRモジュール MU100020A/MU100021Aを開発。12月10日から販売いたします。
 今回開発したOTDRモジュールは、OTDR[※1]、安定化光源、光パワーメータを標準搭載していることに加え、オプションで可視光源機能、光ファイバスコープ機能を搭載できます。
 OTDRモジュールをMT1000Aに搭載することにより、1台で各種光回線の通信品質の検証や障害箇所の検知が行えます。
 さらに、既に販売している10Gマルチレートモジュール MU100010Aを搭載することにより、上記測定と伝送品質測定が1台のMT1000Aで行えます。
 モバイル端末によるデータトラフィック急増に対応するため、モバイルフロントホール/モバイルバックホール[※2]の光ネットワーク化が進展しています。
 アンリツは、MT1000A用OTDRモジュールの販売を開始することにより、上記光ネットワークの開通・保守作業の効率向上に貢献いたします。


[開発の背景]
 SNSやインターネットビデオの普及により、スマートフォン、タブレットなどによる通信容量の増大にともない、C−RANと呼ばれるモバイル光ネットワーク(モバイルフロントホール、モバイルバックホール)が急激に普及しています。
 このモバイル光ネットワークにはCPRI/OBSAI[※3]といった汎用のインターフェースが使用され、ネットワークの開通・保守には光ファイバの品質試験だけでなく、伝送品質試験が求められ、これらの評価を1台で可能とするマルチプラットフォームのニーズが高まっています。
 アンリツは従来から伝送品質試験用測定器としてネットワークマスタ プロ MT1000AとMT1000A用測定モジュールである10Gマルチレートモジュール MU100010Aを提供しています。
 さらに今回、新たにOTDRモジュールMU100020A/MU100021Aを開発。1台のMT1000Aで、モバイル光ネットワークの開設・保守で必要とされるOTDR試験と伝送品質試験を可能としました。


[製品概要]
 ネットワークマスタ プロ MT1000AのモジュールラインナップであるOTDRモジュールMU100020A/MU100021Aは、光ネットワークの開設・保守用モジュールで、OTDR、安定化光源、光パワーメータを標準搭載しています。さらに、オプションで、可視光源機能、光ファイバスコープ機能を搭載でき、光ファイバの開通・保守に必要な測定機能を1ユニットに搭載しています。
 MU100020A/MU100021Aは、従来のアンリツのOTDR技術を踏襲したレスポンスの良いリアルタイム高速測定、短デッドゾーン[※4]、広ダイナミックレンジ[※5]を実現しています。また、9インチの高解像度フルカラータッチスクリーンと、より使いやすい操作性に対応したFiber Visualizer機能を搭載し、普段OTDR測定を行うことの少ないユーザにも配慮した製品設計になっています。


[主な特長]
 ■OTDR試験と伝送品質試験を1台で実現
  MU100020A/MU100021Aは、従来の10Gマルチレートモジュールを同時搭載することにより、光ファイバの故障探索と伝送品質試験を1台でサポートします。9インチのタッチスクリーンによる共通のGUI仕様のため、互いのモジュールの操作もわかりやすく、複数の測定器の持ち運びも必要ありません。ユーザ自身でモジュールの交換も可能です。

 ■光ファイバの損失と反射減衰量の合否を視覚的にわかりやすく判定
  MU100020A/MU100021Aは、Fiber Visualizer機能を搭載しています。これは、OTDR測定時に障害のポイントとなる各光ファイバのコネクタや融着部をわかりやすくアイコン化して表示します。障害の判定要素となる損失と反射減衰量結果は、設定された基準値に従って色分けして合否判定されるため、OTDRの操作に慣れていない作業者にも便利です。ワンボタン操作でPDFレポート作成もサポートします。

 ■障害探索の検出精度を向上
  MU100020A/MU100021Aは、測定条件を自動的に最大で3回切り替えながらOTDR測定を実施し、複合した解析結果の中から障害点の検出を行います。これにより、長短の光ファイバにより構成される複雑な回線も、精度よく評価することができます。


[対象市場・用途]
 ■対象市場:モバイルネットワークオペレータ(MNO)および基地局設置工事請負業者、仮想移動体通信事業者(MVNO)、ネットワーク工事会社、通信設備保守会社、通信設備建設会社
 ■用途:光ネットワークの開通・保守


[用語解説]
 [※1]OTDR:Optical Time Domain Reflectometer
  光パルス試験器のこと。レーザ光を使って光ファイバの特性(ファイバ長、損失、接続個所の位置)を測定することができる。
 [※2]モバイルフロントホール/モバイルバックホール
  モバイルフロントホールは、無線基地局とアンテナ装置間のネットワークのこと。
  モバイルバックホールは、無線基地局と最寄りの交換局を繋ぐ有線ネットワークのこと。
 [※3]CPRI/OBSAI
  CPRI:Common Public Radio Interface
  OBSAI:Open Base Station Architecture Initiative
  モバイル通信の基地局とアンテナ間で、大量のデータを高速に送受信するための通信規格。
 [※4]デッドゾーン
  OTDRの分解能を評価する尺度の一つ。具体的にはコネクタ接続など、反射性の接続個所2個所が分離できる最小の単位。デッドゾーンが短いほど、光ファイバの接続位置評価に有効。
 [※5]ダイナミックレンジ
  OTDRの性能を表す尺度。光のレベル損失を距離に応じて表示する機能であり、ダイナミックレンジが広いほど、長距離の光ファイバを測定できる。


 *製品画像は添付の関連資料を参照



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