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サイバネットシステム、光学設計解析ソフト「CODE V 10.3」を販売

2011-04-12

光学設計解析ソフトウェア「CODE V」最新バージョン10.3リリースのお知らせ

非球面の製造容易性にフォーカスした機能を強化!


 サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、Synopsys, Inc.(本社:米国 カリフォルニア州、以下「Synopsys社」)が開発し、サイバネットが販売・サポートする光学設計解析ソフトウェア「CODE V(コード ファイブ)」の最新バージョン「CODE V 10.3」の販売を、2011年4月7日から開始することをお知らせいたします。

 CODE Vは、光学設計(レンズ設計)・評価解析・製造支援機能を実装した光学製品開発業務を総合的にサポートする光学設計解析ソフトウェアです。対象となるアプリケーションは、撮像機器(カメラレンズ、ビデオレンズなど)、通信機器、医療機器、産業機器、航空・宇宙関連機器など多岐にわたります。

ハイライト
 ・コストと製造性について柔軟なコントロールを可能とするQタイプ非球面の導入
 ・非球面のサグ量および傾きをコントロールするためのコンストレインツの追加
 ・面タイプの変更に伴う係数変換機能の強化
 ・最適な非球面配置を自動決定するための強力な新規アルゴリズム

 非球面は、光学系の不完全な結像状態や像のボケを補正するために使用します。球面は、非球面と比較して製造が容易ですが、同程度収差を補正するためには、一般的により多くの面数を必要とします。これは、非球面レンズによって複数の球面レンズを置き換えることができ、延いては、より小型化、軽量化を達成し、そして安価なデバイスを作り出すことができるということを意味します。


■Qタイプの非球面をサポート
◇コストと製造性について柔軟なコントロールを可能とするQタイプ非球面の導入
 CODE V 10.3では、新しくQED Technologies社のDr.G.W.Forbesによって発表された軸対称非球面についての数学的公式に基づいた非球面が追加されました。
 従来の多項式ベースの非球面と比較して、これらQタイプ非球面には、レンズ設計での最適化、公差解析において、多くの利点を有します。例えば、Qタイプ面は、最適化において、製造性の向上および製造コストの削減を目標とした形状の制約を、より簡単に行うことができます。さらに、CODE Vの波面微分公差解析機能では、Qタイプ多項式の係数に公差を設定することができるようになりました。これによって、光学性能および製造容易性の評価に役立ちます。

 <Qタイプ面の各次数成分情報の表示例>
  ※添付の関連資料を参照

◇非球面のサグ量および傾きをコントロールするためのコンストレインツの追加
 新規に組み込まれた最適化コンストレインツによって、レンズ系の製造性を維持しつつQタイプ非球面のサグ量および勾配の変動を直接コントロールすることができます。

◇面タイプの変更に伴う係数変換機能の強化
 Qタイプの公式と従来の非球面の記述式との間での相互変換を容易とするために、面タイプの変換機能の強化が行われました。これによって、既に確立している組立てプロセスとの互換性を維持しつつ、設計者は新しい公式の利点を利用することができます。
 さらに、新しいマクロ関数を使用することによって、その非球面がZygo社のVeriFire Asphere干渉計を使用した検査が可能かどうかの評価、加えて評価可能な形状となるように最適化工程で制約することができます。


■Asphere Expertツール
◇最適な非球面配置を自動決定するための強力な新規アルゴリズム
 Asphere Expertは、光学系の中で、最適な非球面の配置を自動検出します。これによって、ユーザは時間と労力とを節約することができます。
 このツールには、独自の、非常に効率の良いアルゴリズムが使用されており、非球面の勾配逸脱量の制限、および重み付きコンストレインツの両者を考慮して、その非球面の推奨配置の算出を行うことができます。ユーザは、選ばれた面を非球面に変換し、得られた系を最良の最終性能となるように最適化することができます。

 <実施例:ステッパー光学系>
  ※添付の関連資料を参照

 CODE V 10.3の詳細については、下記Webサイトにありますリリースノートをご覧ください。
 http://www.cybernet.co.jp/codev/product/release/


●Synopsys社について
 Synopsys, Inc.(Nasdaq:SNPS)は、電子設計自動化(EDA)において世界をリードしています。全世界のエレクトロ二クス・マーケットに半導体設計、検証、製造において使用されるソフトウェア、知的財産(IP)、そして関連したサービスを提供しています。Synopsys社の包括的、統括的なポートフォリオの実施(検証、IP、製造、そしてFPGA ソリューション)は、今日設計者、製造者が直面している、例えば、パワーと歩留りの管理、システム設計からシリコンへの実装までの検証、成果が得られるまでの時間といった課題解決の鍵となります。これらの技術をリードするソリューションは、コストを削減し、スケジュールリスクを低減しながら、迅速に最良の製品を市場に投入することによって、Synopsys社のカスタマーが、競争優位性を獲得することの手助けとなります。同社は、カリフォルニア州のマウンテンビューに本社を置き、北アメリカ、ヨーロッパ、日本、アジアおよびインドにおよそ70のオフィスを持ちます。
 Synopsys社についての詳細は、下記Webサイトをご覧ください。
 http://www.synopsys.com/

●サイバネットについて
 サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスの提供を行っております。
 電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。構造解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのCAEソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
 また、ビジネスプロセスの効率化を実現する各種ソフトウェアの提供や、個人情報や秘密情報などの漏洩・不正アクセス対策、データのアーカイブと保護、認証強化などでクライアントPC・サーバのセキュリティレベルを向上させるITソリューションの提供をしております。
 サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
 http://www.cybernet.co.jp/
※CAE(Computer Aided Engineering):「ものづくり」における研究・開発時に、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上の試作品でシミュレーションし分析する技術。試作や実験の回数を劇的に減らすと共に、様々な問題をもれなく多方面に亘って予想・解決し、試作実験による廃材を激減させる環境に配慮した「ものづくり」の実現に貢献する。

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