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日本オラクル、「SPARC M7」プロセッサー搭載の製品群6機種を提供開始
日本オラクル、高度なセキュリティと効率的なデータ管理を実現する新しいプロセッサを搭載したシステム製品群を提供開始
マイクロプロセッサからアプリケーション、クラウドまで統合する「コンバージド・インフラストラクチャ戦略」を推進
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 兼 CEO:杉原 博茂)は、高度なセキュリティ、効率的なデータ管理を実現する「SPARC M7」プロセッサを搭載した新しいシステム製品群6機種を本日から提供開始すると発表しました。これらの「SPARC M7」搭載システムは、高度な侵入防止と暗号化のための「Security in Silicon」、効率的なデータ管理を実現する「SQL in Silicon」を備え、マイクロプロセッサからアプリケーション、クラウドまで統合する「コンバージド・インフラストラクチャ戦略」を推進する一環として、ビッグデータやInternet of Things(IoT)、クラウド・アプリケーションの基盤に優れたパフォーマンスを提供します。
32コア/256スレッドの「SPARC M7」プロセッサを搭載した新しいシステムには、エンジニアド・システム「Oracle SuperCluster M7」、「SPARC T7」サーバー3機種、「SPARC M7」サーバー2機種が含まれ、既存のインフラストラクチャとシームレスに統合できるように設計されています。また、仮想化テクノロジーを統合しクラウドの管理も含まれます。既存のアプリケーションは変更なしで、「SPARC M7」搭載システム上で実行することができ、セキュリティ、効率性、パフォーマンスが大幅に向上します。さらに、「SPARC M7」はオープン・プラットフォームであり、開発者は、「Security in Silicon」および「SQL in Silicon」機能のメリットを新規ソフトウェアの開発に活用できます。
「SPARC M7」搭載システムの提供開始に合わせて、オラクルのエンタープライズOS「Oracle Solaris」の最新版で、セキュリティ、仮想化、クラウド管理機能を強化した「Oracle Solaris 11.3」も同時に提供します。
●オラクルの新しい「SPARC M7」搭載システムの主な特長:
「Security in Silicon」にはシステム設計上2つの新しい機能が強化されています。
・「Silicon Secured Memory」:「Silicon Secured Memory」は、メモリ内のデータに対するアクセスをリアルタイムにチェックする機能です。これにより、悪意のある侵入やプログラム・コードの脆弱性からの保護が本番環境で実現され、セキュリティと信頼性が大幅に向上します。「Silicon Secured Memory」による保護は、「Oracle Database 12c」で標準使用され、既存のアプリケーションでも簡単に有効化できます。オラクルは、高度なカスタマイズを可能にするためのAPIも開発しています。この機能は、プログラム・コードの不正なメモリアクセスを検出し、バグの発見や障害時の問題個所の特定を容易にします。
・暗号化アクセラレータ:32のコアそれぞれに実装されるアクセラレータによって、パフォーマンスにほとんど影響を与えることなく、暗号化を実現します。この機能は、AES、DES、SHAなど一般に広く用いられている、各種の暗号方式をサポートします。
・「SQL in Silicon」:「SPARC M7」プロセッサの32のコアすべてを補助するアクセラレータ・エンジンを追加することで、SQL処理のオフロードと高速化を図ります。これにより、データベースおよびアプリケーションの効率性とパフォーマンスが大幅に向上します。メモリ上のデータに対する解凍処理、フル・スキャン、レンジ・スキャン、フィルタリング、結合アシストなどがコプロセッサによって実行されます。アクセラレータ・エンジンに処理の一部をオフロードすることで、各CPUコアの効率性は大幅に向上し、使用メモリは削減され、最大10倍高速なデータベース・クエリー性能が実現されます(*)。「Oracle Database 12c」のインメモリ・オプションで、この新機能をサポートしています。
*オラクル調べ
・バランスのとれた設計方針:「SPARC M7」プロセッサは、メモリ、I/O、拡張性のすべての面でバランスのとれた高パフォーマンス設計により、膨大なワークロードに対応できる4.1GHzの周波数、32コア、256スレッドのプロセッサです。「SPARC M7」を搭載するサーバーは、512コア、4,096スレッド、8TBのメモリまで拡張可能な機種をラインナップします。
・世界記録のパフォーマンス:「SPARC M7」搭載の新システムは、20以上のベンチマークで世界記録を達成しました。新システムでは、データベース、ミドルウェア、Java、オラクルおよびISVのアプリケーションに卓越したパフォーマンスを提供するだけでなく、ビッグデータとクラウドのワークロードで競合製品と比較してもより優れたパフォーマンスを実現します。
・提供されるテクノロジー:「SPARC M7」搭載システムは、優れたセキュリティとパフォーマンスを提供します。これは、データベースとJavaを対象としたSPECjEnterprise2010ベンチマークで新しい世界記録を達成したことでも示されます(1)。「SPARC M7」が提供するセキュリティ、効率性、パフォーマンスのレベルを示すために、オラクルはこのベンチマークを暗号化された状態で実施しました。完全に暗号化された2台の「SPARC T7−1」サーバーは、最も高速な結果を実現しました。また、「SPARC M7」暗号化アクセラレーションの使用がパフォーマンスに与える影響は、無視できるほど軽微です。AES−256−GCM暗号化ファイル・システムを使用する128コア搭載の「SPARC T7−4」サーバーは、競合他社の製品と比較して3.8倍高速です(2)。
日本オラクルでは「POCO(The Power of Cloud by Oracle)」をキーワードに、市場に向けて、顧客がオラクルのクラウドを導入することで享受する価値の浸透を図っています。高度なセキュリティ機能、効率的なデータ管理を備えた「SPARC M7」搭載システムは、お客さまのプライベート・クラウド環境の基盤に優れたパフォーマンスを提供します
■「SPARC M7」搭載システムを推進するパートナー企業一覧(12月9日時点。五十音順)
・アクセンチュア株式会社
・株式会社アズム
・株式会社イグアス
・伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
・SCSK株式会社
・株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
・エヌ・ティ・ティ・データ先端技術株式会社
・沖電気工業株式会社
・兼松エレクトロニクス株式会社
・キヤノンITソリューションズ株式会社
・株式会社システナ
・新日鉄住金ソリューションズ株式会社
・ソフトバンク コマース&サービス株式会社
・株式会社第一コンピュータリソース
・ダイワボウ情報システム株式会社
・TIS株式会社
・株式会社ティ・アイ・ディ
・株式会社電通国際情報サービス
・東芝ソリューション株式会社
・東洋ビジネスエンジニアリング株式会社
・日本NCR株式会社
・日本電気株式会社
・ノックス株式会社
・パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社
・株式会社日立システムズ
・富士通株式会社
・菱洋エレクトロ株式会社
■「SPARC M7」搭載システムの価格・詳細
http://www.oracle.com/jp/corporate/pricing/t7-m7-lineup-press-2786766-ja.pdf
■「SPARC M7」搭載システムの画像
「SPARC M7−8」
・製品画像は添付の関連資料「製品画像1」を参照
「SPARC M7−16」
・製品画像は添付の関連資料「製品画像2」を参照
■参考リンク
Oracle SPARC
http://www.oracle.com/jp/servers/sparc/overview/index.html
Oracle Solaris
http://www.oracle.com/technetwork/jp/server-storage/solaris11/downloads/index.html
<日本オラクルについて>
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。
「No.1クラウドカンパニー」を目標に掲げ、広範かつ最大限に統合されたクラウド・アプリケーションおよびクラウド・プラットフォーム、ビッグデータから情報価値を創出する製品群の提供と、それらの利用を支援する各種サービスの事業を展開しています。2000年に東証一部上場(証券コード:4716)。URL http://www.oracle.com/jp
<オラクルについて>
オラクルは、クラウド・アプリケーションおよびクラウド・プラットフォームの広範なサービス群を最大限に統合し提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.comをご覧ください。
・脚注
(1)SPECおよびSPECjEnterpriseというベンチマーク名は、Standard Performance Evaluation Corporationの登録商標です。http://www.spec.orgからの10/25/2015時点の結果。SPARC T7−1、25,818.85 SPECjEnterprise2010 EjOPS(非セキュア)。SPARC T7−1、25,093.06 SPECjEnterprise2010 EjOPS(セキュア)。IBM Power S824、22,543.34 SPECjEnterprise2010 EjOPS(非セキュア)。IBM x3650 M5、19,282.14 SPECjEnterprise2010 EjOPS(非セキュア)。
(2)Hadoop Terasort:4プロセッサSPARC T7−4、チップあたり32.5 GB/分(非セキュア)。4プロセッサSPARC T7−4、チップあたり29.1GB/分(セキュア)。3.5GHz 6コアIBM S822L Power8の8ノード・クラスタ、チップあたり7.5GB/分(非セキュア)。
*OracleとJavaは、Oracle Corporation及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。本文書は情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。