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富士通、「食・農クラウド Akisai」を活用した日本の最新農法を紹介するショールームをハノイに開設

2015-12-12

富士通とFPT、ベトナムでスマートアグリカルチャーを実践
協業の第一弾、「食・農クラウド Akisai」を活用した日本の最新農法を紹介するショールームをハノイに開設


 富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也、以下 富士通)と、FPT Corporation(本社:ベトナム ハノイ、会長:チュオン・ザー・ビン、以下 FPT)は、2014年10月に発表したスマートアグリカルチャープロジェクト協業において、ベトナム社会主義共和国の首都ハノイに、「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai」(アキサイ、日本語通称:秋彩、以下 「Akisai」)を導入したショールーム「Fujitsu−FPT Akisai Farm and Vegetable Factory」を設立します。

 本ショールームにおいて、富士通は、日本国内で実践している、農業における業種・業態を超えた企業や団体(農業生産者、流通・食品加工会社、自治体、学術機関、農業機械・資材メーカーなど)による新しいビジネスモデルの共創をはじめ、富士通グループがこれまで農業分野で培ってきたノウハウを結集させ、最先端技術を活用した「施設栽培」と「植物工場栽培」の2つの生産施設をベトナムへ導入し、高付加価値野菜(高糖度トマト、低カリウム化リーフレタス)の紹介・試験栽培の実践を支援します。FPTは、富士通と連携し、ベトナムでのスマートアグリカルチャーの実践や技術展開を推進します。富士通とFPTは、「Akisai」や試験栽培の本日からの運用を経て、2016年2月24日にショールームを正式に開設します。

 ベトナムでは、農業生産技術の革新や農薬の過剰使用に代表される食の安全性の確保などに対し、農業事業の高度化が求められています。

 富士通とFPTは本ショールームの場を通して、ベトナム政府や様々な業種の企業を巻き込みながら、現地におけるスマートアグリカルチャーの共創活動を推進し、ベトナムでの農業事業のさらなる発展に貢献していきます。

 *図1・2は添付の関連資料を参照


ショールーム「Fujitsu−FPT Akisai Farm and Vegetable Factory」の特長
○1. ICTが実現するスマートアグリカルチャーの実施・紹介
  ショールームでは「施設栽培」と「植物工場栽培」の2つの生産施設を現地に紹介します。また、ショールーム内の環境情報や栽培エリアの動画情報は、現場だけでなく日本からもモニタリングでき、遠隔での栽培指導も実現します。

  1. 施設栽培
   「Akisai」の施設園芸を行う生産者向けサービス「施設園芸SaaS」の活用により、グリーンハウス内に設置された各種センサーによる環境情報(温度、湿度、CO2、日射量、感雨、風向き、風速)をリアルタイムに収集し、それらの情報をもとにカーテンやファンなどの設備を自律的に制御します。これらの設備と日本でも導入が進むアイメック(R)農法(注1)を組み合わせ、栄養度と糖度が高い中玉トマトの栽培に取り組みます。

  2. 植物工場栽培
   富士通グループが「会津若松Akisaiやさい工場」で実践している完全閉鎖型植物工場を紹介します。植物工場では、工場内の各種センサーが収集する環境情報(工場内の温度、湿度、CO2、養液の水温、電気伝導度)を活用し、低カリウム化を実現するリーフレタスの栽培現場の様子を展示します。

○2. 日本・ベトナム農業の「共創」の場として展開
 ショールームの構築・運用を通して、「Akisai」や栽培農法のノウハウを現地へ紹介するだけでなく、環境制御や人材育成、農業資材の調達などにより、ベトナムの農業環境に即したローカライゼーションの在り方を考察します。また、ショールームを活用することでベトナムの政府や様々な業種の企業を巻き込み、ベトナムにおけるスマートアグリカルチャーの目指す方向を共に検討します。


■「Fujitsu−FPT Akisai Farm and Vegetable Factory」の概要
 (1)施設:Fujitsu−FPT Akisai Farm and Vegetable Factory
 (2)開設時期:2016年2月24日(水曜日)予定
 (3)場所:Trau Quy,Gia Lam,Hanoi,Vietnam
 (4)規模:
     グリーンハウス1棟(403m2)
     内、施設栽培ゾーン(259m2)、植物工場栽培ゾーン(15m2)、プレゼンテーションゾーンほか
 (5)栽培作物:
     施設栽培:アイメック(R)農法で栽培する中玉トマト
     植物工場栽培:低カリウム化リーフレタス


■商標について
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上


○注釈
 注1 アイメック(R)農法:
  メビオール株式会社(本社:神奈川県平塚市、代表取締役社長:森有一)が開発したハイドロゲル膜を用いたフイルム農法であり、植物は薄いフイルムの上で育てる。フイルムは水と養分だけを通し、ウイルスや細菌などを通さないため、安全な作物をつくることができる。また、植物はハイドロゲル膜を介して養液を吸うことで適度な水分ストレスを受けるため、多量の糖分やアミノ酸などを作り出し、高糖度と高栄養価の作物が得られる。


○関連リンク
 ・FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai
  http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/agri/
 ・富士通とFPT、ベトナムでのスマートアグリカルチャープロジェクトにおいて協業開始(2014年10月28日 プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2014/10/28.html



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