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パーソナルメディア、スマホの画面で組み込み機器を操作できる「スマートGUIサーバ」を発売

2015-12-10

スマートフォンの画面で組込み機器を操作できる
「スマートGUIサーバ」をパーソナルメディアが新発売
IoT時代における組込み向けGUIの新しいプラットフォームを実現


 組込みシステムの総合ソリューションを提供するソフトウェアメーカーのパーソナルメディア株式会社(代表取締役:松為彰、本社:東京、電話:03−5759−8305、資本金 1,000万円)は、スマートフォンなどのブラウザの画面から各種の組込み機器を操作できる制御用ソフトウェア「スマートGUIサーバ」を開発し、2016年2月1日より出荷開始いたします。また、12月9日(水)〜11日(金)に東京ミッドタウンで開催される「2015 TRON Symposium」のパーソナルメディアのブース(ブース番号:B−5)にて、本製品のデモンストレーションを行います。

 「身の回りの家庭電化製品やOA機器、各種の業務用機器をはじめとする現代の組込み機器は、高機能化にともない、その操作も複雑で分かりにくいものとなる傾向があります。このような課題に対して、たとえばプリンタなどハイエンドな機器では、タッチパネル付きの液晶画面を利用して、いろいろな機能を分かりやすく操作できるように配慮しています。しかし、多くの組込み機器では、機器のサイズや形状による制約、外観デザインによる制約、ハードウェアのコスト面の制約などにより、液晶画面などの高度なユーザインタフェース用デバイスを備えることができません。

 一方、昨今では半導体技術やIT技術の進展により、個人向け情報機器の普及が著しく、ひとりひとりが常にスマートフォンを携帯することが当たり前の時代になってきました。各個人の持つスマートフォンのタッチパネル付き液晶画面を使って組込み機器を操作できれば、組込み機器側に液晶画面のようなデバイスを追加しなくても、分かりやすく操作しやすいユーザインタフェースの提供が可能となります。

 スマートフォンを利用して組込み機器を操作するには、組込み機器のメーカー等がその機器を操作する専用アプリを提供する方法があります。しかし、組込み機器やその提供機能ごとに個別のアプリを開発する必要があり、工数がかかるほか、iOS、Android、Windowsなどの端末の種類に応じた対応や、アプリの登録、審査、インストールなどの手間も発生します。開発コストの許される量産製品であればこの方法も可能ですが、多品種少量生産の製品や試作品などにおいては、より気軽に採用できる手法が望まれます。

 このような要求に応えるためにパーソナルメディアの開発したソフトウェアが、スマートフォンのブラウザ画面を使って組込み機器の操作ができる「スマートGUIサーバ」です。本製品では、HTML5などの汎用的な技術を使ってGUI(Graphical User Interface)を実現するため、GUIのソフトウェア資産の蓄積や再利用がしやすく、iOSやAndroidの専用アプリを開発する場合と比較して互換性や拡張性が優れています。また、各種の入出力デバイスを制御するJavaScriptの機器制御ライブラリが提供され、これを呼び出すだけでセンサー情報の取得や機器の制御が可能であるため、お客様ご自身で独自にGUIの処理プログラムを開発する場合と比較して、開発工数を大幅に削減できます。

 「スマートGUIサーバ」はT−Kernel、Linuxを含む複数のOSやハードウェア環境で動作するほか、サーバ統合型とサーバ独立型のどちらのシステム構成も可能であり、広範囲の組込み機器や運用環境に柔軟に対応できます。本製品の開発には、「PMC機器制御サーバ(http://www.t-engine4u.com/products/devicecontrol.html)」や「PMCセミカスタムIoT(http://www.t-engine4u.com/pmc_iot.html)」の開発実績とノウハウを反映しており、SSLによる通信の暗号化機能、サーバや組込み機器の認証機能など、ネットワークの利用に対するセキュリティにも配慮しています。

 本製品はお客様の開発する組込み機器やハードウェア上に移植してご提供するカスタム対応製品ですが、すぐにお試しいただく場合のために、「T2&μT2リファレンスキット(http://www.t-engine4u.com/products/t2_ut2.html)」や「μTeaboard 2.0(http://www.t-engine4u.com/products/utb2.html)」上で動作する評価版もご用意しております。

 パーソナルメディアは、今後も組込み技術に関する研究開発を続け、T−Kernelなどの組込みOSを核とした各種のソフトウェアの開発やサービスの提供を通じて、組込み機器の開発効率の向上に貢献していく所存です。


■補足資料

 ・「スマートGUIサーバ」の動作イメージ

  ※参考資料は添付の関連資料を参照


 ・「スマートGUIサーバ」の特長

  ■スマートフォンの画面を使って、GUIによる組込み機器の操作ができます。組込み機器側では画面やGUIの処理が不要となり、機器のコンパクト化、低コスト化、開発期間の短縮が可能となります。
  ■汎用性の高いHTML5の技術を利用しています。Android、iOS、Windowsなど多くのプラットフォームでHTML5対応のブラウザが動作しており、スマートフォンタブレット端末、PCなど多くの端末上で組込み機器のGUI画面を表示できます。互換性や拡張性が高く、GUIを実現するソフトウェア資産(GUI記述用Webアプリ)の蓄積や再利用が容易です。
  ■各種の入出力デバイスを制御するためのJavaScriptの機器制御ライブラリが提供されており、これを呼び出すだけで、センサー情報の取得や機器の制御が可能です。また、GUI記述用Webアプリのサンプルプログラムが付属しており、お客様の組込み機器に合わせた修正を行うだけで、実際の操作画面として利用できます。このため、お客様ご自身で独自にGUIの処理プログラムを開発する場合と比較して、開発工数を大幅に削減できます。
  ■T−Kernel、Linuxを含む複数のOSやハードウェア環境で、共通のGUI記述用Webアプリが動作します。お客様の組込み機器に移植してご提供するカスタム版のほか、すぐにお試しいただける評価用として、「T2&μT2リファレンスキット(http://www.t-engine4u.com/products/t2_ut2.html)」「μTeaboard 2.0(http://www.t-engine4u.com/products/utb2.html)」で動作するT−Kernel版や、Intel Edison、Intel Galileo 2で動作するLinux版もご提供します(*1)。たとえば、開発のしやすいLinux版で試作した後に、コンパクトでハードウェアコストを削減できるT−Kernel版で量産するような場合にも、スムーズな移行が可能です。
  ■機器/サーバ統合型と機器/サーバ独立型の2通りのシステム構成が可能であり、組込み機器の構成や運用環境に応じて適切な方を選択できます。機器/サーバ独立型は組込み機器側がサーバー機能を含まないため、組込み機器の軽量化が可能です。一方、機器/サーバ統合型は独立したサーバーを設置する必要がないため、システム構成や運用がシンプルになります。HTML5によるGUI記述用Webアプリは両者とも共通に使用できますので、柔軟な運用が可能です。
  ■組込み機器の操作をネットワーク経由で行いますので、機器の遠隔操作も容易に実現できます。
  ■SSLによる通信の暗号化機能、サーバーや組込み機器の認証機能など、ネットワークの利用に対するセキュリティにも配慮しています。

 (*1)「T2&μT2リファレンスキット」で動作するT−Kernel版は2016年2月1日から、「μTeaboard 2.0」で動作するT−Kernel版は2016年3月1日から、それぞれ出荷を開始します。Linux版のご提供時期については、お問い合わせください。

 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照


 ■TRONは“The Real−time Operating system Nucleus”の略称です。
 ■TRON、T−Kernelは、コンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。
 ■その他商品名等は各社の商標や登録商標です。



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