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JAXA、「こうのとり」2号機の国際宇宙ステーション離脱および再突入結果を発表
「こうのとり」2号機の国際宇宙ステーション(ISS)離脱
及び再突入結果について
1.「こうのとり」2号機ISS結合後の運用概要
(1)1月28日(金)午前5時47分、HTV与圧部のハッチを開け、(日時は日本時間)宇宙飛行士が与圧部内に入室(当初計画より1日早い)。
(2)1月31日(月)より与圧部内の貨物を取り外してISSへの運び込みを開始。勾配炉ラック及び多目的実験ラックを2月1日(火)に「きぼう」内に設置完了。
(3)2月1日(火)に曝露パレットをSSRMSにより取り出し、「きぼう」ロボットアーム(JEMRMS)にハンドオーバ後、「きぼう」の船外実験プラットフォーム(EF)へ取付け。
(4)2月3日(木)〜4日(金)にかけて、搭載貨物(FHRC(※1)及びCTC(※2)をSPDM(※3)の仮置き位置へ移設。
(5)2月7日(月)に、空になった曝露パレットをSSRMSによりHTVへ戻した。
※1 FHRC:Flex Hose Rotary Coupler;フレックス・ホース・ロータリ・カプラ
※2 CTC:Cargo Transport Container;曝露カ用輸送コンテナ
※3 SPDM:Special Purpose Dextrous Manipulater:特殊目的ロボットアーム
(6)2月27日(日)のSTS−133スペースシャトルのISSドッキングに備え、2月18日(金)に、HTV2をノード2天頂側へ移設(リロケーション)。移設当初は、近傍通信、衛星間通信等の無線によりHTV2を状態監視。
(7)3月7日のシャトル離脱後、ノード2地球側へ再移設を実施(3月11日完了)。結合直後の3月11日(金)に東日本大震災があり時的にコマンドが送れない状態となった。移設後の立上げ操作は、つくばからの音声による指示に基づき、ヒューストンからコマンドを送信。
(8)地上ネットワークの切替(※4)、管制設備の点検を行った後、22日(火)から定常運用に復帰。
(9)3月25日(金)までに、約5.3トンの貨物をISSへ移送し、約2.8トンの廃棄物を搭載して作業は完了。
※4:地震により使用していた太平洋回線が遮断されたため、香港経由の回線に切り替えた。
※以下、詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照