安川電機、ACサーボドライブΣ−７FTシリーズに３製品をラインアップ

ACサーボドライブΣ−７FTシリーズの新製品をラインアップ
−魅力的な用途最適機能を搭載したFT仕様−


　株式会社安川電機（代表取締役会長兼社長　津田　純嗣）は、ACサーボドライブΣ−７（シグマ・セブン）シリーズを２０１３年１１月に製品化し、その後、用途最適機能を内蔵したΣ−７シリーズ　FT仕様を２０１５年６月から順次製品化してまいりましたが、このたび新たに３つの製品ラインアップを追加します。

　※製品画像は添付の関連資料を参照


１．製品化のねらい
　２０１３年１１月に製品化し、「７つを極める心揺さぶるソリューション」で多くのお客様からご好評をいただいています。このたび、お客様の多様化する装置ニーズに応えるため、長年のACサーボドライブ開発で蓄積したノウハウを生かし、装置の用途別に最適な機能を搭載したΣ−７　シリーズ　FT仕様に新たなラインアップを追加いたします。

　（１）Σ−７シリーズ　FT２１仕様：切削、切断用途機能オプション
　（２）Σ−７シリーズ　FT４０仕様：プレス、射出用途機能オプション
　（３）Σ−７シリーズ　FT７７仕様：搬送用途機能オプション

　今後も各用途に最適な製品を順次追加し、より多くの装置の性能向上に貢献してまいります。


２．特長
（１）Σ−７シリーズ　FT２１仕様
　切削、切断用途の送り軸向けに「クリアランス（距離一定）制御」「予測制御」「象限突起補償」といった機能に対応したオプション製品です。
　クリアランス（距離一定）制御では、レーザ加工などの用途において、焦点距離を合わせるために変位センサを使用して一定距離を保つ制御を実現します。また、予測制御および象限突起補償機能を使用することで、軌跡追従性を向上し、高精度な切削動作を実現します。
　これまで上位装置で実現してきたアプリケーションをサーボドライブで実現することで、セットアップ時間の削減、精度の向上、コスト削減に貢献します。

　※参考資料は添付の関連資料「参考資料１」を参照


（２）Σ−７シリーズ　FT４０仕様
　プレス・射出成形用途向けに「圧力フィードバック制御」に対応したオプション製品です。
　近年、プレス機械や射出成形機等ではさらなる加工精度の向上が求められています。圧力フィードバック制御では、圧力センサ出力をサーボパックへ取り込み、圧力センサ値が目標の力と一致するように制御を行うことで、高速・高精度な圧力制御を実現します。
　圧力フィードバック制御は、これまでΣ−V−FT　シリーズ　FT００３形で対応しておりますが、Σ−７　シリーズ　FT４０仕様においては、従来製品との互換機能に加え、新アルゴリズムを採用しワンパラメータチューニングに対応した「圧力フィードバック制御　２」をご使用いただくことで、従来に比べてより簡単に、より短時間でゲイン調整が可能となっており、求められる性能を容易に得ることができます。

　※参考資料は添付の関連資料「参考資料２」を参照


（３）Σ−７シリーズ　FT７７仕様
　２つのモータが１つの制御対象を駆動する機構において、２台のサーボパックによる協調制御を実現する「トルク・推力アシスト機能」に対応したオプション製品です。
　トルク・推力アシスト機能とは、２台のサーボドライブが協調して動作し、同一のトルク指令を出力することで、１軸では駆動が難しいワークを駆動するための制御機能です。
　Σ−７　シリーズ　FT７７仕様では、シリアル通信により駆動軸と補助軸間の必要な情報交換を行い、同一のトルク指令にてモータ制御を行います。上位システムによる複雑な処理を必要とせず、簡易的に協調システムを構築することができます。

　※参考資料は添付の関連資料「参考資料３」を参照


３．主な用途と提供計画
【Σ−７シリーズ　FT２１仕様】
　（１）主な用途　高精度な軌跡追従制御が求められる加工装置全般
　　・レーザ加工機
　　・工作機
　　・金属加工機
　（２）販売開始日　２０１６年１月２０日
　（３）販売価格　オープン価格


【Σ−７シリーズ　FT４０仕様】
　（１）主な用途　高速、高精度な圧力制御が求められる装置全般
　　・プレス機械
　　・射出成形機
　　・スクライバ
　　・ダイボンダ（Z軸）
　（２）販売開始日　２０１５年１２月２１日
　（３）販売価格　オープン価格


【Σ−７シリーズ　FT７７仕様】
　（１）主な用途　２軸による協調動作を行う機構全般
　　・巻き取り巻き出し（ワインディング）機構
　　・両側駆動ボールねじ
　　・多連結リニア
　　・走行台車のタイヤ制御
　（２）販売開始日　２０１５年１２月２１日
　（３）販売価格　オープン価格