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大日本印刷、住民基本台帳カード発行プリンターの新モデルを追加
住民基本台帳カード発行プリンターの新モデルを追加
小型、軽量、省電力化を実現し、セキュリティ機能も向上
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、住民基本台帳カード発行プリンターの新モデルを本年4月6日に発売します。
【新製品の特長】
新たに追加したモデルは、昇華型再転写(*1)方式のフルカラープリンターで、ICチップを搭載した住民基本台帳カードへの顔写真、氏名・住所・生年月日などの個人情報の券面印刷とICチップへデータを書き込む発行機です。この機種は、従来機に比べ約20%の小型化、約30%の軽量化を実現しました。また、消費電力も約60%削減することで環境への負担も軽減します。プリンター内の未発行カードやインクリボンの抜き取りを防止するロック機能を追加、プリンター自体の盗難を防止するセキュリティスロットも搭載し、セキュリティ性を一層強化しました。
また、未発行カードを収納するカードホッパー部分の取り外しが可能で、未使用時はよりセキュリティが保たれている別の場所で保管することもできます。
当製品は、すべての住民基本台帳カードに対して、券面印刷およびICチップへのデータ書き込みを行うこともできます。また、従来機同様、印刷性能が高く、少量でも即時に高画質なフルカラーカードの発行が可能です。
【主な仕様】
印刷方式:昇華型再転写方式
印刷解像度:300dpi
印刷可能範囲:カード全面
階調:各色256階調(YMC)
重量:16kg
消費電力:300W(AC 100V−120V)
サイズ:幅343×奥行き322×高さ335mm
セキュリティ機能
フロントドアのセキュリティロック機能
本体に盗難防止用のセキュリティスロット挿入口を用意
未発行カードを収納するカードホッパー部分の取り外しができ、よりセキュリティが 保たれている別の場所での保管が可能
カードホッパーからカードの取出しを禁止するセキュリティロック機能
氏名・住所・生年月日などの個人情報を印字した使用済みの黒色(K)のインクリボンには「印刷抜け跡」がインクリボンに残るため、読み取れてしまう可能性があり、個人情報の漏洩防止のために特殊な裁断や専門業者での処分などが必要でした。そこで、Kインクリボンの「印刷抜け跡」を判読し難く加工するセキュリティ・イレース機能を装備しました。
価格:オープン価格
【今後の展開】
DNPは、代理店を通じ大手システムインテグレーターなどに向けて販売し、2013年度までに3億円の売上を目指します。
(*1):【参考:昇華型再転写について】 (左図参照)
昇華型再転写は、カードへ直接印刷するのではなく、一旦透明な再転写フィルムに印刷した画像をカードへ転写する方式です。カード全面にフチのない印刷が行え、凹凸のあるICカードにもきれいに印刷することができます。黄・赤・青(YMC)それぞれ256階調、黒(K)2階調、全体で1,677万色の表現が可能なプリント方式です。
※ 商品画像などは、関連資料参照