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富士ソフト、ECU間通信ソフト開発の「AUTOSAR開発体験キット COMスタック編」を販売
車載ソフトウェア技術者向け「AUTOSAR開発体験キット」
ECU間アプリケーション開発の「COMスタック編」を販売開始
富士ソフト株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員:坂下 智保)は、欧州で広く普及が進む車載ソフトウェアの基本アーキテクチャであるAUTOSAR(※1)の日本語解説による開発体験を可能とする「AUTOSAR開発体験キット」を4月23日(木)より販売開始しました。この度、11月18日(水)より、通信機能を追加拡張し、AUTOSAR準拠ECU間通信ソフトウェア開発の学習を可能にする「AUTOSAR開発体験キット COMスタック編」の販売を開始いたします。
近年、自動車業界では電子制御の高度化、複雑化が加速し、関連するソフトウェアの規模も増大しています。標準化・共通化を進める中で、欧州発のAUTOSARテクノロジーは自動車業界全体でその注目度を増しています。国内でも、AUTOSARへの関心が高まり、関連企業の取り組みが始まっています。
当社は、1990年代から車載ソフトウェア開発に携わってきました。2011年より名古屋大学大学院情報科学研究科附属組込みシステム研究センター(NCES)でのコンソーシアム型共同研究に参画し、TOPPERS(※2)OSのAUTOSAR対応(TOPPERS/ATK2)研究開発を進めてきました。引き続き、次世代基盤ソフトウェアの普及をめざし、研究、開発を継続しております。これまでの技術、経験と共同研究の成果を活かし、車載組込みソフトウェアエンジニアの技術力向上に向けてAUTOSAR開発を実際に体験して学習できる「AUTOSAR開発体験キット」を開発、4月より販売を開始しており、多くのお客様にご活用いただいております。
「AUTOSAR開発体験キット」は、AUTOSAR入門者向けに1つのECU上で動作するアプリケーションを開発体験するツールとなっています。一方、実際の車載システムでは複数のECUがネットワーク接続されて協調動作することが一般的です。この度、当社は、ご提供中の「AUTOSAR開発体験キット」を「基本編」とし、2つのボードをCANケーブルで接続して2つのECU間を跨ぐアプリケーションを開発体験できる「AUTOSAR開発体験キット COMスタック編」を開発し、基礎を学んだ技術者が次ステップの学習を行う教材としてご提供いたします。
富士ソフトは、「AUTOSAR開発体験キット 基本編/COMスタック編」でAUTOSARメソドロジーを体験していただくことを通じて、日本の車載ソフトウェア技術者育成の支援を目指しています。
*リリース詳細は添付の関連資料を参照
※記載している会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。
以上