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三菱電機、省エネで薄板から厚板まで加工時間短縮実現のレーザー加工機を発売
高速・高精度な大形レーザー加工機にファイバーレーザー発振器を搭載
三菱ファイバー大形レーザー加工機「ML6030XL−F40」発売のお知らせ
三菱電機株式会社は、大形ワーク(※1)を高速・高精度に加工できる大形レーザー加工機「XL シリーズ」の新製品として、4kW出力のファイバーレーザー発振器の搭載により、省エネおよび薄板から厚板までの加工時間の短縮を実現したレーザー加工機「ML6030XL−F40」を11月12日に発売します。
※1 大形ワークは3m×6m材以上、標準ワークは1.5m×3m材以下
*製品画像は添付の関連資料を参照
■新製品の特長
1.大形レーザー加工機にファイバーレーザー発振器を搭載し、省エネを実現
・発振効率に優れた(※2)ファイバーレーザー発振器、独自の高効率サーボモーター・サーボアンプ、インバーター制御冷却装置などの採用により、消費電力を約60%削減(※3)
・加工完了後に発振器・冷却装置などを段階的に停止させる「eco モード」により、待機時の消費電力を最大70%削減(※4)
・電力・ガス消費量モニターの搭載により、電力・ガスの使用量を見える化し、省エネ運用をサポート
※2 投入電力に対するレーザーの発振出力において、当社製炭酸ガスレーザー発振器との比較
※3 当社炭酸ガス大形レーザー加工機「ML6030XL−45CF−R」との比較
※4 ecoモード非使用時との比較
2.独自の制御・加工技術により、切断面品質と生産性の向上を実現
・板厚25mmまでの軟鋼切断に最適化した独自の制御・加工技術により、炭酸ガスレーザー加工機と同等(※5)の切断面粗さとテーパーを実現
・板厚12mmから25mmまでの軟鋼切断において、ハイピークピアス技術の採用により、板厚25mmの軟鋼ピアシング時間を最大50%短縮(※6)
・板厚3mmまでのステンレス加工に独自の高速レーザー切断技術「F−CUT(R)」(※7)を適用し、加工時間を最大50%短縮(※8)
※5 当社炭酸ガス大形レーザー加工機「ML6030XL−45CF−R」との比較
※6 ハイピークピアス非使用時との比較
※7 ビームのオン・オフを軸移動にあわせ高速同期させ、軸移動の停止時間をなくす加工技術
※8 F−CUT非使用時との比較
3.安全カバーとオートパレットチェンジャーにより作業者の安全性と操作性を両立
・安全カバーを標準装備し、ファイバーレーザー光に対する作業者の安全性を確保
・加工前後の段取りに優れたオートパレットチェンジャーと安全カバー内部を確認できる4台のカメラを標準装備し、安全カバー外からの優れた操作性を実現
■発売の概要
製品名:ファイバー大形レーザー加工機
形名:ML6030XL−F40
発売日:11月12日
生産台数:年間10台
■発売の狙い
板金加工におけるレーザー加工機市場では、高性能かつ消費電力の少ないファイバーレーザー加工機の需要が、運搬車両・建設機械・農業機械・鋼材業などの大形のワークを加工する分野で急拡大しています。
当社は、レーザー加工機市場における多様なニーズに対応するため、2015年度ファイバーレーザー加工機を出力・ワークサイズ別に10機種に拡充し、フルラインアップでの事業展開を進めています。
今回、大形ワークを標準ワーク加工用のレーザー加工機と同等の高速・高精度で加工できる「XL シリーズ」の新製品として、4kWファイバーレーザー発振器などの搭載により、省エネ・加工時間の短縮を実現したファイバー大形レーザー加工機「ML6030XL−F40」をラインアップし、板金加工における生産現場の生産性向上に寄与していきます。
なお、本製品の本体および周辺機器は、当社の100%子会社である菱電工機エンジニアリング株式会社で開発・製造し、当社が販売します。
■その他の特長
1.ファイバーレーザー発振器・加工機・制御装置のトータルサービスを提供
炭酸ガスレーザー加工機と同様に、ファイバーレーザー発振器・加工機本体・制御装置のメンテナンスや技術相談を当社がトータルにサポート
2.豊富な周辺装置のラインアップ
ストッカシステム、切断と連動したマーキング装置などの豊富な自動化システムにも対応<オプション>
■主な仕様
*添付の関連資料を参照
◆お客様からのお問い合わせ先
三菱電機株式会社
産業メカトロニクス事業部
〒100−8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
TEL 03−3218−6560
FAX 03−3218−6822