パテント・リザルト、車両用キーレスエントリ関連技術　特許総合力ランキングを発表

車両用キーレスエントリ関連技術　特許総合力ランキング
トップ３は東海理化電機製作所、デンソー、トヨタ自動車


　弊社はこのほど、日本に出願された車両用キーレスエントリ関連技術について、特許分析ツール「Biz　Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。

　本調査では、１９９３年から２０１５年９月末までに日本の特許庁で公開された関連特許４，５９０件を対象として、特許の質と量から総合的に参入企業の競争力を見た「特許総合力ランキング（注１）」を集計しました。その結果、１位　東海理化電機製作所、２位　デンソー、３位　トヨタ自動車となりました（表１、図１）。


【車両用キーレスエントリ関連技術　特許総合力トップ５】

　※表１は添付の関連資料を参照


　１位　東海理化電機製作所の注目度の高い特許には、「携帯機が手元になくても、キーIDである第２識別コードを登録した通信端末を所有していれば車両動作を実行できる電子キーシステム及び通信ユニット」などが挙げられます。

　２位　デンソーの注目度の高い特許には、「システム全体の構成の簡略化及び受信機での処理負荷の低減を実現するキーレスエントリシステム」などが挙げられます。

　３位　トヨタ自動車の注目度の高い特許には、「送信要求信号の周波数を高周波数かつ低出力とすることができ、送信手段の小型化及び低コスト化が可能な車両用のドアハンドル」などが挙げられます。

　そのほか、４位　三菱電機は、「携帯機の電池寿命を損なうことなく車載機は携帯機の存在する位置を認識し、携帯機の位置に応じて車載機の遠隔操作を許可する車載機器遠隔制御システム」などが、５位　富士通テンは、「多数の機能に対して遠隔操作可能としながら、遠隔操作許容範囲が機能毎にそれぞれ適切に設定された携帯用送信機」などが注目度の高い特許として挙げられます。

　６位以下では、オムロンオートモーティブエレクトロニクス、アイシン精機、本田技研工業、マツダ、アルプス電気などの企業が上位にランクインしています。

　図２は、総合力上位５社の外国出願状況を把握するため、パテントファミリー（注２）の出願国別件数の割合を集計したグラフです。
　各社とも、アメリカへの出願が多く見られます。企業別には、東海理化電機製作所の中国への出願が多く、デンソーは、ドイツ、韓国への出願比率が高い点に特徴があります。またトヨタ自動車は、WIPO、欧州特許庁への出願比率が高く、三菱電機はドイツ、富士通テンは中国、韓国への出願比率が高くなっています。


　（注１）：総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが５０点以上のものを合算しています。５０点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。

　（注２）：パテントファミリーの集計では、EPOがDefinition　１として定義しているデータに、複合優先を加えた優先権情報を利用しています。


　本分析の詳細については、特許・技術調査レポートの「車両用キーレスエントリ関連技術」にてご覧いただけます。


【調査対象の特許群について】
　１９９３年から２０１５年９月末までに公開された特許が対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先しています。企業等は権利者ベースで集計しています。


【価格】

　※添付の関連資料を参照


　（注）レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
　そのため、ご発注のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。


【納品形態】
　冊子１冊。CD−ROMにレポートのPDF、分析に使った特許リストCSVを収録。

　レポートの収録内容およびサンプルは下記を参照。
　http://www.patentresult.co.jp/report/index.html


　※図１・図２は添付の関連資料を参照