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日立、高いデータアクセス性能を備えたオールフラッシュアレイを販売開始
ビッグデータの高速分析を支える高いデータアクセス性能と信頼性を備えた
オールフラッシュアレイを全世界で販売開始
※製品画像は添付の関連資料を参照
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、「Hitachi Virtual Storage Platform(以下、VSP)ファミリー」のラインアップに、ビッグデータの高速分析を支える高いデータアクセス性能と信頼性を備えたオールフラッシュアレイ(*1)「VSP F400」「VSP F600」「VSP F800」(以下、「VSP Fシリーズ」)全3機種を追加し、本日から全世界で販売開始します。
大量データへの高速アクセスを実現することで、顧客の新たなサービス開発や業務改善などに向けたビッグデータの利活用を可能とします。
*1 記憶媒体として一般的なハードディスクドライブを搭載せず、半導体メモリを利用したフラッシュ媒体のみを搭載した、高速データアクセスを可能とするストレージシステム。
近年、あらゆるモノがインターネットに接続されるIoT(Internet of Things)が進展し、社会やビジネスのさまざまな事象をデータで捉えるデジタル化の流れが加速しています。これに伴い、日々発生する大量かつ多様なデータをさまざまに組み合わせて、迅速に分析・可視化し、新たな価値創出につなげるビッグデータ利活用の取り組みが活発化しています。こうした中、データの蓄積を担うストレージシステムには、ビッグデータへの高速アクセスを実現する高い性能に加え、分析に必要なデータを欠損させることなく保持できる高い信頼性が求められています。
「VSP Fシリーズ」は、データアクセス性能やデータ容量を強化した新フラッシュモジュール「Hitachi Accelerated Flash DC2(以下、HAF DC2)」を採用し、システムの導入や運用にかかるコストを抑えながら、高速なデータ分析に必要となる高いデータアクセス性能と信頼性を実現するオールフラッシュアレイです。
「HAF DC2」に日立独自のデータ圧縮機能を新たに搭載することで、高いデータアクセス性能を維持しながら大量データの効率的な格納が可能となるため、搭載フラッシュモジュール台数を抑え、導入コストを軽減できるとともに、消費電力や設置スペースを削減することができます。
加えて、ストレージ基本ソフトウェアには、ハイエンド向けストレージシステムを含む「VSPファミリー」全製品で採用する「Hitachi Storage Virtualization Operating System(以下、「SVOS」)」を搭載し、データの欠損を防ぐ高度なデータ保護機能を備えるなど、高い信頼性を実現しています。
なお、「HAF DC2」は、ディスクアレイシステム「VSP Gシリーズ」にも搭載可能(*2)です。ハイエンドからミッドレンジまで幅広く対応する「VSP Gシリーズ」に、システムの規模や用途に応じて組み合わせて利用することができます。
*2 ハイエンド向けディスクアレイシステム「VSP G1000」、ミッドレンジ向けディスクアレイシステム「VSP G200」「VSP G400」「VSP G600」「VSP G800」に搭載可能。
日立は、多種多様なデータの統合(*3)・分析・可視化を迅速に実現する「Pentahoソフトウェア」を中核に、ビッグデータ利活用による顧客への価値創出の基盤となるサービスプラットフォームの開発を進めています。今回、データの蓄積を担うストレージシステムに「VSP Fシリーズ」を追加し、データ分析の高速化を高信頼に実現することで、多様かつ大量なデータを組み合わせた高度なビッグデータ利活用の取り組みを加速していきます。
*3 多種多様な形式のデータを収集し、収集したデータを連携させて分析するために、共通の形式に変換・加工する処理。
■「Hitachi Virtual Storage Platform Fシリーズ」の特長
1.日立独自のデータ圧縮機能により、データ圧縮時にも高いデータアクセス性能を維持
データアクセス性能を強化するとともに、日立独自のデータ圧縮機能を搭載した新フラッシュモジュール「HAF DC2」を採用しました。ストレージコントローラ(*4)側で圧縮処理を行う一般的なフラッシュアレイとは異なり、「HAF DC2」側で処理を実行することで、データ圧縮時においても業務システムへ性能影響を与えず、高いデータアクセス性能を維持します。
*4 ストレージシステムの記憶媒体を制御するとともに、業務システムの一連のデータ入出力処理を担うコントローラ。
2.大量データの効率的な格納により、導入コストや消費電力を削減
「HAF DC2」のデータ圧縮機能や、従来モジュール(*5)比約2倍に容量を拡張したことなどにより、ストレージ容量の効率的な利用を可能とします。これにより、搭載フラッシュモジュール台数を抑え、導入コストを軽減するほか、消費電力、設置スペースを削減でき、コストパフォーマンスを従来モデル比約2.7倍(*6)に向上します。
*5 2013年11月に提供開始した「Hitachi Accelerated Flash」との比較。 *6 同等のデータ容量および同等のIOPS(Input Output Per Second:1秒間あたりのデータ入出力回数)を実現するシステムを、従来モデル「Hitachi Unified Storage VM all flash」と「VSP F800」それぞれで構築した場合にかかるコストを算出し、比較。
3.高い信頼性や運用性をオールフラッシュアレイで実現
高い信頼性の求められるハイエンド向けストレージを含む「VSPファミリー」全製品で採用するストレージ基本ソフトウェア「SVOS」を搭載しています。データを多重化して保持するレプリケーション機能などの高度なデータ保護機能などにより、分析に必要なデータを欠損させることなく保持できる、高信頼なシステム構築が可能です。また、「VSPファミリー」では同一のストレージ基本ソフトウェアを搭載しているため、運用方法を変更することなく、「VSP Fシリーズ」を追加して既存システムのデータ処理を高速化することが可能です。
■「Hitachi Virtual Storage Platform Fシリーズ」の価格、出荷時期(日本国内)
※表資料は添付の関連資料を参照
*7 データ圧縮機能は2016年2月からサポート。
■関連情報
・オールフラッシュアレイ「Hitachi Virtual Storage Platform Fシリーズ」
http://www.hitachi.co.jp/products/it/storage-solutions/products/vsp_gx00/all_flash.html
・日立独自開発のデータ圧縮機能について
http://www.hitachi.co.jp/products/it/storage-solutions/products/vsp_gx00/compress.html
■他社商標注記
記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。
以上