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パテント・リザルト、「電線業界 特許資産規模ランキング」を発表
【電線】特許資産規模ランキング、トップ3は住友電気工業、古河電気工業、フジクラ
弊社はこのほど、独自に分類した「電線」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「電線業界 特許資産規模ランキング」をまとめました。2014年4月1日から2015年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 住友電気工業、2位 古河電気工業、3位 フジクラとなりました。
*表資料は添付の関連資料を参照
1位の住友電気工業は、「NOxや二酸化炭素が発生せず、低いランニングコストでガスを効率よく分解する発電装置および電気化学反応装置」や、グループ企業である住友電装、オートネットワーク技術研究所との共同保有となっている「接触抵抗を抑え、低い挿入力で接続可能なコネクタ端子」に関する技術などが挙げられます。
2位の古河電気工業は、グループ企業である古河ASとの共同保有となっている「小型で高精度な車載パルスレーダ装置」や、「2次電池の状態検出装置」などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位のフジクラは、「成形が容易で、出射方向のばらつきを抑えた光ファイバ付きフェルール」や、「止水性を備え、挿入孔が小さな筐体に装着可能なケーブルアセンブリ」などが注目度の高い特許として挙げられます。
上位10社のうち、前年より順位を上げた企業は、古河ASと昭和電線ケーブルシステムです。古河ASは「止水性に優れた接続構造体を備えたコネクタ、ワイヤハーネス」、昭和電線ケーブルシステムは「省スペース化及び作業効率が向上した耐電圧試験方法」などが注目度の高い特許として挙げられます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2015年9月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※前年の順位は、現在の権利者情報に基づき、2014年3月末時点のポイントを集計した結果です。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。