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アナログ・デバイセズ、エレクトロメーターグレードのオペアンプ「ADA4530−1」を発表
アナログ・デバイセズ、化学分析装置のサイズを縮小しながら精度を改善する
エレクトロメーターグレードのオペアンプ「ADA4530−1」を発表
アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、化学分析装置向けエレクトロメーターグレードのオペアンプ「ADA4530−1」を発表しました。このADA4530−1オペアンプを用いることにより、従来より広い温度範囲にわたり最高レベルの精度とデータの再現性を達成する化学分析装置の実現を可能にします。コンパクトソリューションが実現することで、全体的な部材費および設計フットプリントを縮小することができます。さらにADA4530−1は、競合製品と比べて1/20未満という、低入力バイアス電流でこの性能を実現します。
ADA4530−1は、この超低入力バイアス電流により、分光光度計やクロマトグラフ、質量分析計、さらに、定電位質量分析および定電流クーロメトリーといった、高精度のモニタリング/分析機器に用いられるフォトダイオードやその他の高出力インピーダンス・センサーのような出力負荷に敏感なセンサーとのインターフェースに最適です。さらに、ピコアンメータおよびクーロンメーター計装システムのフロントエンド・アンプや、フォトダイオード、イオン・チェンバー、および作用電極測定用のトランスインピーダンス・アンプや、化学センサーおよび容量センサーの高インピーダンス・バッファとしても用いることができます。
ADA4530−1オペアンプの入力バイアス電流は125℃で250fAと、競合製品の1/20未満となっており、85℃では20fAと、同様に1/50未満となっています。さらに室温から85℃まで20fAの同じ入力バイアス電流仕様とすることが可能で、かつ、製造時に室温および125℃でテスト済みのクラス唯一のオペアンプです。類似した競合製品では125℃仕様品はまれで、バイアス電流では室温でも製造時にテストされている製品はありません。そのため競合製品では、システム設計者はバイアス電流の広範囲にわたる変化に対して、何らかのガードバンドを設ける必要があり、センサーの感度を最大限に利用することができません。
ADA4530−1は、入力コモン・モード電圧を追跡するオンチップ・ガード・バッファも内蔵しています。これによりPCBガードリングや、センサーとアンプ間の敏感な接続に対する浮遊容量の影響を低減するための相互接続シールド用ガード・シールドを駆動するのに有用な出力を提供します。そのため、必要な出力ドライブを提供するための別回路の設計が不要となり、センサー・インターフェースの設計が簡素化されるため、設計時間が短縮され、コストおよびPCB面積が節減されます。
■ADA4530−1 電子計測器グレード・オペアンプの主な特長:
・超低バイアス電流
○20fA@25℃ max(製造時テスト済み)
○20fA@85℃ max
○250fA@125℃ max(製造時テスト済み)
・集積ガード・バッファ
・広い電源電圧:±2.5Vから±8Vまたは5Vから16V
■価格と供給について
・製品:ADA4530−1
・量産供給:出荷中
・1,000個受注時の単価:11.40ドル
・パッケージ:8ピンSOIC
(米国における販売価格)
【詳細情報】
●ADA4530
http://www.analog.com/jp/ADA4530-1
※参考画像は添付の関連資料を参照
■アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは、半導体製品とソリューションを提供しています。1965年に設立され、世界をリードする信号処理技術で「アナログとデジタル」「夢と現実」との懸け橋を担ってきました。50周年という節目を迎え、「想像を超える可能性を」という新たなスローガンを掲げ、イノベーションを加速し、ブレークスルーを生むソリューションをお客様と共に切り拓いていきます。
http://www.analog.com/jp