塩野義製薬、デンマークと国際産学連携活動協定を締結

デンマークとの国際産学連携活動協定の締結について


　塩野義製薬株式会社（本社：大阪市中央区、代表取締役社長：手代木功、以下「塩野義製薬」）は、デンマーク王国（以下、「デンマーク」）との間で、研究開発の国際産学連携ネットワークの形成について協定を締結することに合意しましたのでお知らせいたします。

　主な合意内容は、以下の２項目です。

１．デンマークの研究組織（学術機関やベンチャー企業を含む）のシーズと塩野義製薬の創薬技術および創薬ニーズのマッチングを行い、合致したものについて共同研究を行うなど協力的な研究関係を確立する。

２．国際的な人材育成を目的に、デンマークの研究組織との間で人材交流を図る。

　今後、デンマーク国内の学術機関やベンチャー企業において、ＳＨＩＯＮＯＧＩ　Ｓｃｉｅｎｃｅ　Ｐｒｏｇｒａｍの開催をはじめネットワーク網を拡大してまいります。

　塩野義製薬は、今回のデンマークとの協定締結をはじめ、今後も産学連携におけるグローバル化をさらに加速する取り組みを推し進めてまいります。


■各組織代表からのメッセージ
デンマーク大使　フランツ＝ミカエル・スキョル・メルビン
　この度、塩野義製薬株式会社とデンマーク大使館の間で、覚書を交わすことができますことを、駐日デンマーク大使として、大変喜ばしく思っております。
　ライフサイエンス産業、殊にバイオ医薬分野は、デンマークにとって最重要分野の一つであり、デンマークは、非常に高い研究開発のポートフォリオを有しています。欧米企業の多くは、デンマークを、革新的な技術開発を伴う新規ビジネスの戦略拠点としてみなしており、更に、ライフサイエンス／バイオテクノロジーや、ＩＣＴ，環境エネルギーのグローバルな研究開発拠点としてしても重要視しています。
　今回の覚書の締結により、私は、塩野義製薬が、研究開発から製品化に至るデンマークのバイオ医薬分野のもつ優位性に、いち早くアクセスすることができ、また、塩野義製薬の更なる発展に結びつくような将来性の高い研究開発のシーズを見出すことが可能になるものと期待しております。
　塩野義製薬とデンマークの企業、大学、研究機関、病院等、この覚書に関わる全てのパートナーとの関係がより一層強力になりますことを、私を始めデンマーク大使館一同、心より願っております。

塩野義製薬株式会社　代表取締役社長　手代木　功
　本日、研究開発における国際産学連携ネットワーク形成についての覚書をデンマーク大使館と締結できましたことを大変喜ばしく思っております。
　デンマークは「メディコンバレー」という欧州有数のバイオクラスターを有し、アカデミアをはじめ、多数のバイオベンチャーがライフサイエンス、バイオテクノロジーに関する研究開発を活発に行っています。それらの研究組織と協力的な関係を確立し、幅広い情報交換を行うことにより新しいシーズを見つけ出し、グローバルに貢献できる医薬品に育てていくことができることは、塩野義製薬にとって大変名誉なことです。そして、最先端の知識を有する研究者と交流を図ることにより、国際的な人材を育成できることにも期待しております。
　この機会を最大限に活用し、研究開発を中心とした塩野義製薬のグローバリゼーションをさらに加速していきたいと考えております。


■ＳＨＩＯＮＯＧＩ　Ｓｃｉｅｎｃｅ　Ｐｒｏｇｒａｍについて
　ＳＨＩＯＮＯＧＩ　Ｓｃｉｅｎｃｅ　Ｐｒｏｇｒａｍは、塩野義製薬の「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という経営理念のもと、多くの人々に優れた医薬品を提供し続けることを目的として、グローバルに創薬シーズを発掘し、それを実用化に向けて開発する産学連携の取り組みです。国内では２００７年度よりシオノギ創薬イノベーションコンペ（ＦＩＮＤＳ）という名称で実施し、日本国内の研究者の皆様から独創的なアイデアをご提供いただき、共に実用化に向けた取り組みを行っています。


以　上