イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

帝国データバンク、2015年の老人福祉事業者の倒産動向調査結果を発表

2015-10-14

特別企画:2015年の老人福祉事業者の倒産動向調査

老人福祉事業者の倒産、過去最悪のペース
〜45事業者が「破産」、業歴10年未満が7割を占める〜


<はじめに>
 高齢化社会を背景に、介護を中心とした高齢者向けサービス市場の拡大が期待されている一方、労働環境や賃金の問題から、現場スタッフの確保や資金面などで問題を抱える事業者は増え続け、同業者の倒産がピークを迎えている。帝国データバンクは、2015年(1月〜9月)の老人福祉事業者(※)の倒産動向(法的整理を対象)について調査・分析した。
 ※訪問介護・通所介護サービス、各種老人ホーム、高齢者向け住宅などのサービス(医療行為を除く)を主業とする事業者


<調査結果>
 □2015年の老人福祉事業者の倒産は9月までに45件発生。2000年以降最悪となった2013年(46件)およびそれに次ぐ2014年(45件)に並ぶ水準となり、過去最悪のペースで推移している
 □2000年以降(〜2015年9月)発生した老人福祉事業者の倒産件数は累計で300件となったが、そのうち2013年以降に発生した倒産が136件(構成比45.3%)を占めている
 □2015年に発生した45件を分析すると、業態別では「訪問・通所介護サービス」が40件(構成比88.9%)、倒産態様別では45件すべてが「破産」となり、負債額別では1億円未満が84.4%、業歴別では設立10年未満が71.1%を占めた。また、法人格別では「株式会社」が28件(62.2%)、所在地別では「大阪府」が10件で最多となった

 *グラフ資料は添付の関連資料を参照


■2015年は過去最悪の水準で推移
 2015年の老人福祉事業者の倒産は9月末時点で45件となり、2000年以降最悪となった2013年(46件)およびそれに次ぐ2014年(45件)に並ぶ水準となり、過去最悪のペースで推移している。
 2000年以降(〜2015年9月)に発生した倒産件数(累計)は300件となったが、そのうち2013年以降に発生した倒産(136件)が45.3%を占め、老人福祉事業者の倒産ラッシュが続いている。
 45件を業態別にみると「訪問介護(在宅介護)サービス事業者、通所介護サービス(デイサービス)」が40件(構成比88.9%)で最多となり、そのほか「高齢者専用賃貸住宅サービス」が3件(同6.7%)、「有料老人ホーム」、「老人介護福祉施設」が各1件(同各2.2%)となった。老人ホームの倒産は1件にとどまっているが、競争激化が進むにつれ、資金調達、入居者確保など事業計画が頓挫して経営悪化に陥る事業者が増加する可能性がある。
 さらに、倒産主因をみると、34件(構成比75.6%)が「販売不振」となったが、近年は人手不足に陥る施設の増加が大きな社会問題となっており、今後は、労働環境や賃金問題を起因とした人材不足を主因とした倒産の増加が懸念される。その他、45件を各項目別に分析した結果は下記の通り。


 *リリース詳細は添付の関連資料を参照




Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版