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NECとNECスペーステクノロジー、米社から通信衛星向け新型周波数変換装置を受注

2015-10-13

NEC、米国ロッキードマーチン社から通信衛星向け新型周波数変換装置を受注
〜海外の通信衛星Arabsat 6A, Hellas−Sat−4に搭載〜


 NECは、ロッキードマーチン社(本社:米国メリーランド州、社長兼CEO Marillyn A. Hewson)から同社の通信衛星「A2100」向けにマルチパック型Ka帯(注1)コンバータ(周波数変換装置、写真1)を受注しました。

 受注した装置の開発はNECスペーステクノロジー株式会社(本社:東京都府中市代表取締役 執行役員社長 山口進、以下NECスペーステクノロジー)が担当しました。同社は周波数変換器・信号発振器・電源のセットを多数必要とする通信衛星用の周波数変換装置の前記3要素の構成を見直し、信号発振器や電源を集約することで軽量化・省スペース化を実現したマルチパック型Ka帯コンバータを新たに開発しました。
 マルチパック型Ka帯コンバータは、同社が2016年に納品する予定です。納品後、ロッキードマーチン社にて実績があり近年改良された衛星バス「A2100」を採用したアラブ通信衛星機構(アラブサット)の通信衛星「Arabsat 6A」と「Hellas−Sat−4」(写真2)の2機に搭載され、2018年に打上げられる予定です。

 NECおよびNECスペーステクノロジーは、宇宙の利用に取り組むお客様の課題を解決する製品やサービスの提供を通じて多くの人々の利便性を高め、宇宙利用の促進や宇宙産業の拡大に貢献してまいります。

 ※写真は添付の関連資料を参照


 人工衛星の打ち上げコストは、衛星の重量に依存します。さらに、通信衛星は、より多くのチャンネルの通信機器を搭載する方が投資効率が良いため、衛星搭載機器は、常に小型軽量化が求められています。

 通信衛星は、地球から受信した電波を混信しないように異なる周波数に変換した後、3万6千km離れた地球に届くように増幅して送り返します。今回は、このプロセスの中間に位置する周波数変換において、2つの衛星合計で約100チャンネル規模のコンバータを周波数変換器・信号発振器・電源の3つ要素を必要数に絞り込んで組合せることで、重量や占有スペース、消費電力など最適なパッケージを実現しました。

 NECおよびNECスペーステクノロジーは、世界の人工衛星メーカーより製品の品質や信頼性の評価を頂いており、これまでに250機を超える通信衛星等に7千台を超える搭載機器を納めています。

 NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。


以上


 (注1)衛星通信に利用される周波数帯。18GHz〜32GHz。


■本件に関する情報
 NEC宇宙事業について
 http://jpn.nec.com/solution/space/

 NECスペーステクノロジーおよび製品等について
 http://www.necspace.co.jp/





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