セーラー万年筆、コミュニケーション・プラットフォームの戦略子会社「セーラーＣモール」を設立

セーラー、コミュニケーション・プラットフォームにおける
戦略子会社「セシモ」を設立

〜増加するスマートフォンユーザーの取り込みを図る事業者向けに、
　短時間で安価に立ち上がる、基幹システムとアプリケーションを開発し、
　ビジネス／コミュニケーション・プラットフォームを提供する事業に参入〜


　セーラー万年筆株式会社（本社：東京都江東区、代表取締役社長　中島　義雄、以下当社）は、今後更なる拡大が見込まれるスマートフォンやタブレット端末ユーザー市場をねらう事業者に向け、「リアルタイム」かつ「双方向な」コミュニケーション・プラットフォーム事業への展開を見据えた戦略子会社「セーラーＣモール株式会社」（以下セシモ）を設立することを発表いたします。

　本戦略子会社は、２０１１年１月１９日付で業務提携を行った旨既に公表しております、株式会社フライトシステムコンサルティング（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長片山　圭一朗、以下フライト）と共同で以下のコミュニケーション・プラットフォーム事業を展開していきます。


■背景と主旨
　昨今ｉＰａｄやＡｎｄｒｏｉｄ端末に代表されるスマートフォンやタブレット端末市場の拡大に伴い、情報伝達手段の多用化が進む一方で、アナログ文具を使い続けている高齢世代と、デジタル端末を使って、学習や通信、またネットショッピングまで楽しむ若い世代のマーケットを取り込むことが、事業者にとっての重要な生き残り戦略となってきています。

　セーラーは１９１１年の創業以来、１００年という長きにわたり、筆記具という文化と市場に貢献してきました。しかしながら、若い世代を中心に手紙がメールに代替され、また店舗での購入からネット通販へと進化する市場をとらえるためには、思い切った市場開発手法の転換が必要との認識を持つに至りました。

　セーラーは本事業で展開するコミュニケーション・プラットフォームを、コンテンツ保有事業者向けに開発・提供を行う事でユーザーが多種多用なサービスをいつでも・どこでも受ける事ができるコンテンツの電子モールのような世界を作り出すことを目指します。またこのコミュニケーション・プラットフォームは、シニア層も含めて使い易いインターフェイスを用意し、スマートフォンやタブレット端末向けに「リアルタイム」かつ「双方向」のコミュニケーションを実現します。

　セーラーは、フライトなどのＩＴシステム開発力に優れたパートナーと共同でプラットフォーム開発を行い、動画配信や革新を続けるスマートフォンやタブレット端末を使った新規事業分野を加速させたい多くの事業者に向けてのインフラを構築します。また多世代にわたる日本のスマートフォンユーザーの利便に貢献するため、この度、戦略子会社「セシモ」を設立することとし、各事業者の顧客特性に合わせたサービス企画とコンテンツ伝達用インフラを早期にそして積極的に展開していきます。


■事業概要
　セシモでは、スマートフォンやタブレット端末ユーザー向けにコンテンツ配信を希望する事業者を対象に、物販・サービス事業提供機能、クレジットカード課金機能等をモジュール化した多数のアプリケーション機能をプラットフォーム上で提供するＢ　ｔｏ　Ｂ　ｔｏ　Ｃビジネスモデルを実現します。各事業者はセシモが提供するビジネス／コミュニケーション・プラットフォームを活用し、必要な機能を選んで組み合わせることで、セミカスタマイズによる自社アプリケーションの開発が可能となります。アプリケーション機能が事前にプラットフォーム化されているため、事業者は短期間でサービスを開始することが可能になります。

　セシモでは、語学学習や趣味講座などの教育業界を皮切りに、ファッション等の通信販売や不動産、医療健康情報サービス分野を含む幅広い業界への普及を目指します。

　これにより、これまでは多くが無駄になっていた通販カタログの印刷・郵送経費の節減が可能となり、また双方向のＴＶ電話機能とチャット機能を併用した語学学習を、好きな時間に好きな場所で受けられるサービス、また３次元画像での商品ディテールの吟味、さらにはショップ店員からの専門的な商品説明やアドバイスなどもリアルタイムで得ることができるなど、売り手と買い手の双方が安心してコミュニケーションできるインフラが実現できます。

　なおセシモが提供するクレジットカード課金機能については、ｉＰｈｏｎｅ向けクレジットカード決済ソリューションの製品化で実績があるフライトが担当します。本課金機能では、会費等の毎月自動で請求するものからその都度購入するようなコンテンツの購入まで、事業者のサービス内容にあわせ柔軟にクレジットカード決済をする事が可能です。


■今後の展開
　初夏より本コミュニケーション・プラットフォームのサービスを開始する予定です。
　シニア層から若い世代まで幅広い世代に向けた、様々な業界の、様々な事業者へ広く展開し、セシモを通じたコンテンツの電子モールを作り上げていく予定です。更に国内だけに留まらずアジア各国など海外市場へも事業展開をしていきます。セシモでは２０１３年までに、このコミュニケーション・プラットフォームを活用したサービス（１ユーザー当たり３００円〜２，０００円／年間想定）を事業者向けに提供し、セシモによって新たに創造されるユーザー数を３年間で１００万人規模（＊新規市場規模３００億円〜５００億円程度、セシモ売上見込１０億円〜３０億円程度）にまで拡大することを目標としています。


■新会社の概要
（１）会社名：セーラーＣモール株式会社（略：セシモ）
　　　　　　　　Ｓａｉｌｏｒ　Ｃ　Ｍａｌｌ　Ｃｏ．，Ｌｔｄ．
（２）設立予定日：２０１１年４月１日
（３）事業開始予定日：２０１１年５月１日
（４）資本金：３５００万円
（５）代表取締役：中島　義雄（セーラー万年筆株式会社　代表取締役社長）
（６）取締役：小柳　洋（セーラー万年筆株式会社　電子文具事業部長）
　　　取締役：猪熊　宙　
（７）事業内容
　　：インターネット、地上デジタル放送等のデジタルメディアを介した情報提供サービス、物品の販売
　　：ソフトウェアの製造販売
　　：インターネットを利用した会員向けサイトの運営
　　：広告業及び広告代理業
　　：その他、上記に附帯する一切の事業

　なおセーラーＣモールの「Ｃ」には、「Ｃｕｌｔｕｒｅ」、「Ｃａｍｐｕｓ」、「Ｃｏｎｔｅｎｔ」を表すと共に、「Ｃｏｍｍｕｎｉｔｙ」、「Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ」、「Ｃｏｌｌａｂｏｒａｔｉｏｎ」という意味を込めています。常に時代の風を感じ取り、新しい価値を製品化することによって幅広いニーズに応えてきた当社では、今後益々世に求められる新サービスの開発に取り組んでいきます。


以上


◆セーラー万年筆株式会社◆
代表取締役社長：中島　義雄
東証第二部：７９９２
事業内容：文具、ギフト用品、景品、ロボット、デジタル機器の製造販売。製造機械開発。電子機器向けコンテンツの企画、制作。データ処理、コンピュータによる情報提供及び印刷業務。
本社：東京都江東区毛利２−１０−１８
電話：０３−３８４６−２６５１
ＦＡＸ：０３−３８４６−２４２６
ＵＲＬ：　http://www.sailor.co.jp