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NTTデータ、池田泉州銀行営業店で勘定系端末ソフト「BeSTAlinc」を運用開始
勘定系端末ソフト「BeSTAlinc(R)」が、池田泉州銀行の営業店にて運用開始
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)の提供する勘定系端末ソフト(注1)「BeSTAlinc(R)(ベスタリンク)」が、株式会社池田泉州銀行(以下:池田泉州銀行)の新営業店システムに採用され、10月5日より運用開始することとなりました。
「BeSTAlinc」は、勘定系ホスト(「BeSTA(R)」(注2))と連携し、営業店における窓口業務や事務をサポートする勘定系端末ソフトです。今回、池田泉州銀行の新営業店システムに「BeSTAlinc」の「顧客の生体認証を用いた印鑑レス取引対応機能」(注3)等を導入することで、来店顧客に対するより一層のサービス向上を図ります。更に、「事務ナビゲーション機能」(注4)等による窓口のスピーディーな対応、「行員の生体認証を用いた新営業店システムへログイン」機能等による事務の効率化、堅確化を推進します。
今後NTTデータは、2016年3月までに、本システムを池田泉州銀行の全139店の営業店に順次提供する予定です。また、「BeSTAlinc」について、タブレット端末やシンクライアント端末、汎用パソコンを含めたさまざまな端末に対応した先進的な機能を継続的に提供することにより、変化し続ける銀行の営業店ニーズに応えていきます。
【背景】
昨今、銀行の営業店では、さらなる顧客サービスの向上と事務の効率化を実現するため、顧客にとって便利でわかりやすいサービスを迅速、柔軟、安定して提供できる信頼性の高いシステムへのニーズが高まっています。
こうしたニーズに応えるため、NTTデータでは、2013年5月より勘定系端末ソフト「BeSTAlinc」の提供を行ってきました。
今回、池田泉州銀行では、「BeSTAlinc」の、来店顧客へのサービス向上、窓口のスピーディーな対応、事務の効率化、堅確化を可能とする点を評価し、新勘定系端末ソフトとして10月5日より運用を開始することとなりました。
【池田泉州銀行 新営業店システムの主な機能および特長】
「BeSTAlinc」は、地方銀行等向けの勘定系端末ソフトです。「BeSTAlinc」を営業店端末に導入することで、勘定系ホストと連携した勘定取引業務全般のサポートや、情報系などの各種サブシステムとの連携が可能となります。今回、池田泉州銀行は、「BeSTAlinc」を導入することで以下の実現を図ります。
1.来店顧客へのサービス向上
(1)顧客の生体認証を用いた印鑑レス取引対応
手のひらによる本人確認を可能とすることで、通帳等の喪失届に関し、印鑑や本人確認書類が不要となります。
(2)タブレットを活用した伝票記入負荷軽減
タブレットを活用した「タブレット伝票入力機能」(注5)導入により、伝票記入の省力化を実現します。
(3)高抗磁力通帳(注6)への対応
バッグの留め金、携帯電話等の日常生活上の磁力に対し、影響を受けにくい通帳である高抗磁力通帳の導入に際し、通帳繰越・新規口座開設による通帳発行や、入出金取引のタイミングにおいて、システム上から高抗磁力での通帳書込指示を出すことで取扱いを可能とします。
2.窓口のスピーディーな対応
(1)事務ナビゲーション機能の導入
事務手続きに沿ったナビゲーションを行員の端末に表示します。ナビゲーション通りに操作することで、煩雑な取引もスピーディーかつ正確な窓口対応を可能とします。
(2)行員のパソコンによる勘定系照会対応
来店顧客の取引照会を行員のパソコンから照会可能とすることで、事務室内の移動や処理待ちの時間削減を行います。
3.事務の効率化、堅確化
(1)行員の生体認証を用いた新営業店システムへログイン
行員が新営業店システムを利用する際、指静脈による生体認証を実施することで、不正アクセスを防止します。
(2)役席承認機能のシステム化
伝票や取引画面および確認資料を画像化することで、役席者(注7)が自席のパソコンで承認可能とします。
(3)印鑑票イメージの伝送対応
顧客が登録した印鑑票を画像化し、集中部署(注8)へ伝送することを可能とします。
【今後について】
NTTデータは、2016年3月までに、本システムを池田泉州銀行の全139店の営業店に順次提供する予定です。
また、ますます多様化・高度化する銀行の経営課題を解決するために、今後も「BeSTAlinc」をはじめとする先進的な営業店ソリューションを継続的に開発し、積極的に展開を図っていきます。
(注1)勘定系端末ソフトとは、勘定系ホストに接続し、勘定系ホストで保有している顧客情報等に対し、入出金、残高等の各種照会、設定変更などの取引を実現するために端末へ搭載するソフトウエアのことです。
(注2)BeSTA(Banking application engine for STandard Architecture)は、ベンダーを特定しないNTTデータの標準バンキングアプリケーションです。
(注3)「顧客の生体認証を用いた印鑑レス取引対応」は、2016年4月から稼働予定です。
(注4)「事務ナビゲーション機能」は、2016年4月から稼働予定です。
(注5)「タブレット伝票入力機能」は、2016年3月から順次展開予定です
(注6)「高抗磁力通帳」は、通帳の磁気ストライプの内容が破壊・消去されにくい通帳です。2016年4月から順次展開予定です。
(注7)役席者とは、銀行において特定の権限を保有している行員のことです。主に、部室店長席をはじめとした管理職員を指します。
(注8)集中部署とは、部署・支店が用いる帳票の作成・発送、各部署・支店から送付される書類の管理といった事務処理業務を集約し実施する部署のことです。
*「BeSTA」および「BeSTAlinc」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
*その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。