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グラクソ、慢性閉塞性肺疾患治療薬「アノーロ エリプタ 30吸入用」など発売
1日1回吸入の慢性閉塞性肺疾患治療薬
「アノーロ(R)エリプタ(R)30吸入用」及び
「エンクラッセ(R)62.5μgエリプタ(R)7吸入用」、
「エンクラッセ(R)62.5μgエリプタ(R)30吸入用」発売のお知らせ
グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:フィリップ・フォシェ、以下GSK)は、本日、慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)(以下COPD)の治療薬として承認されている気管支拡張剤である「アノーロ(R)エリプタ(R)30吸入用」(一般名:ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩、以下「アノーロR」)と、「エンクラッセ(R)エリプタ(R)62.5μg 7吸入用」、「エンクラッセ(R)62.5μgエリプタ(R)30吸入用」(一般名:ウメクリジニウム臭化物、以下「エンクラッセ(R)」)を発売したことをお知らせいたします。
なお、「アノーロ(R)エリプタ(R)7吸入用」は2014年9月4日に発売されており、「アノーロ(R)」は、本日をもって新医薬品に関わる14日間を限度とする投薬期間制限が解除されましたことを併せてお知らせいたします。
GSKの社長フィリップ・フォシェは次のように述べています。
「アノーロ(R)は昨年9月の発売以来、ご使用になる患者さん、医療関係者の皆さんから高く評価されてまいりました。この度、新医薬品に関わる14日間を限度とする投薬期間制限が解除されたことにより、さらに多くの患者さんへCOPDの治療選択肢を届けられるようになったことを大変嬉しく思います。私たちは今後もCOPDで苦しむ患者さんが最適な治療を受け、よりよい生活が送れるよう適切な疾患啓発および情報提供に努めてまいります。」
■「アノーロ(R)」「エンクラッセ(R)」について
「アノーロ(R)」は気管支拡張剤である長時間作用性抗コリン剤のウメクリジニウムと、長時間作用性β2刺激剤のビランテロールの配合剤であり、「エンクラッセ(R)」は「アノーロ(R)」にも配合されているウメクリジニウムの単剤となります。
この度発売された「アノーロ(R)エリプタ(R)30吸入用」「エンクラッセ(R)62.5μgエリプタ(R)7吸入用」「エンクラッセ(R)62.5μgエリプタ(R)30吸入用」の製品概要は以下のとおりです。
製品名:アノーロ(R)エリプタ(R)30吸入用
一般名:ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩
承認取得日:2014年7月4日
発売日:2015年10月1日
薬価:¥8324.20
効能・効果:慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解(長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)
用法・用量:通常、成人にはアノーロエリプタ1吸入(ウメクリジニウムとして62.5μg及びビランテロールとして25μg)を1日1回吸入投与する。
製品名:
「エンクラッセ(R)62.5μgエリプタ(R)7吸入用」
「エンクラッセ(R)62.5μgエリプタ(R)30吸入用」
一般名:ウメクリジニウム臭化物
承認取得日:2015年3月26日
発売日:2015年10月1日
薬価:
「エンクラッセ(R)62.5μgエリプタ(R)7吸入用」 ¥1479.50
「エンクラッセ(R)62.5μgエリプタ(R)30吸入用」 ¥6166.60
効能・効果:慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
用法・用量:通常、成人にはエンクラッセ62.5μgエリプタ1吸入(ウメクリジニウムとして62.5μg)を1日1回吸入投与する。
■COPDとは
COPDは慢性気管支炎と肺気腫、もしくは両方の症状を呈する肺疾患であり、気道閉塞性障害により通常の呼吸機能に影響を及ぼします。
長期間に及ぶ肺への刺激物の暴露は肺と気道の状態を悪化させ、COPDの原因となります。副流煙を含む喫煙、大気汚染、化学物質やほこりなどはすべてCOPDの原因です。また、COPD患者の多くは40歳を過ぎたところで症状を訴え始めます(1)。COPDは本邦において年間16,000人以上が死亡しており(2)、病気が進行し、呼吸機能が低下すると、階段や平地の歩行などの日常生活が困難となり、活動が制限されてしまう疾患です。
1.National Heart Lung and Blood Institute.Who is at risk for COPD? Accessed March 2014.
Available at:https://www.nhlbi.nih.gov/health/health-topics/topics/copd/atrisk.html
2.平成26年 厚生労働省 人口動態統計値
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei14/dl/11_h7.pdf