オン・セミコンダクター、Qualcomm　Quick　Charge　３．０対応スマホ充電器のリファレンス設計を発表

オン・セミコンダクター、
新たなQualcomm　Quick　Charge　３．０対応の充電器を発表
〜リファレンス設計によりスマートフォンおよびタブレット用充電器で
効率性に優れたソリューションを実現〜


　高効率エネルギーへのイノベーションを推進するオン・セミコンダクター（本社　米国アリゾナ州フェニックス、Nasdaq：ON）の日本法人オン・セミコンダクター株式会社（本社　東京都台東区、代表取締役社長　雨宮　隆久）は、新たなQualcomm（R）Quick　Charge（TM）３．０プロトコルを採用したリファレンス設計を発表しました。新しいプロトコルは、既存のQuick　Charge　２．０ソリューションと比較して大幅に効率性が向上しています。高性能かつスモールフォームファクタのリファレンス設計は、Quick　Charge　３．０　HVDCP（High　Voltage　Dedicated　Charging　Port）クラスAおよびクラスB仕様、スマートフォンおよびタブレット向けのQualcommの次世代の高速充電技術をサポートし、従来のQuick　Charge　２．０プロトコルに対する下位互換性を有しています。Qualcomm　Quick　Charge　３．０技術は、Qualcomm　Incorporatedの子会社であるQualcomm　Technologies社の製品です。オン・セミコンダクターの完全なリファレンス設計およびULの適合性認定により、業界トップの効率性で携帯機器向けのスモールフォームファクタ充電器を迅速に開発できます。

　このリファレンス設計は、新製品NCP４３７１二次側チャージコントローラを搭載し、携帯電話や携帯端末の要求に応じて充電器のUSBバス電圧を変更できます。充電時間を最適化するために、USBバス電圧は、３．６Vから２０Vまで段階的に制御できます。また、この新しいチャージコントローラは、A４WP無線充電アプリケーションでの使用にも適しており、リファレンス設計のトランスミット（TX）部分に基づいて電圧を最適化できます。

　また、NCP４３７１は、二次側のシャントレギュレータが不要であり、充電器の設計に必要なコストとスペースを節約できます。一次側コントローラは、NCP１３６１　PSR擬似共振PWMコントローラであり、同期整流コントローラは、NCP４３０５です。
　この２つのコントローラを組み合わせることにより、充電器のCoCティア２要件を満たした高性能の設計が可能となります。

　オン・セミコンダクターのAC−DC事業部ディレクターのシェーン・チルトン（Shane　Chilton）は次のように述べています。「高速充電機能は、あらゆる携帯機器メーカーにより急速に認められつつあります。この次世代のパワーソリューションに関してQualcommと協力して革新的な高効率ソリューションをお客様へ提供できることを大変嬉しく存じます」


■パッケージおよび価格
　NCP４３７１は、SOIC−８パッケージで提供されます。価格は、１０，０００個単位で単価０．１８米国ドルです。


＜オン・セミコンダクターについて＞
　オン・セミコンダクター（Nasdaq：ON）は、お客様にグローバルな省エネルギーを実現していただけるよう、高効率エネルギーへのイノベーションをリードしてまいります。オン・セミコンダクターは半導体をベースにしたソリューションのリーディング・サプライヤーで、エネルギー効率の高い、パワー＆信号管理、ロジック、標準製品およびカスタム・ソリューションの包括的なポートフォリオを提供しています。オン・セミコンダクターの製品は、自動車、通信、コンピューティング、民生機器、産業用機器、医療機器、軍事／航空宇宙のアプリケーションにおける特有な設計上の課題を解決します。オン・セミコンダクターは、北米、ヨーロッパ、およびアジア太平洋地域の主要市場で、製造工場、営業所、デザイン・センターのネットワークを運営しています。迅速な対応、信頼性、世界クラスのサプライ・チェーンと品質保証体制を備え、お客様のご要望にお応えしていきます。詳細については、http://www.onsemi.jpをご覧ください。


　オン・セミコンダクターおよびオン・セミコンダクターのロゴは、Semiconductor　Components　Industries，LLCの登録商標です。本ドキュメントに記載されている、それ以外のブランド名および製品名はすべて、各所有者の登録商標または商標です。オン・セミコンダクターは、本ニュースリリースで同社Webサイトを参照していますが、Webサイト上の情報はここには記載されていません。