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富山化学、抗インフルエンザウイルス薬「T−705」の製造販売承認を申請

2011-04-02

新しい作用メカニズムを有する抗インフルエンザウイルス薬「T−705」日本国内での製造販売承認申請のお知らせ


 富士フイルムグループの富山化学工業株式会社(本社:東京都新宿区、社長:菅田益司、以下、富山化学)は、富山化学が創製した錠剤タイプの抗インフルエンザウイルス薬「T−705」(一般名:ファビピラビル)について、臨床第III相試験を終了し、厚生労働省に製造販売承認申請を行いましたのでお知らせします。

 T−705の作用メカニズムはウイルスの複製を阻害
  ※ 関連資料参照


 インフルエンザウイルスは、感染した細胞内で複製を作り、増殖・放出することで他の細胞に感染を拡大します。現在、治療に多く用いられているノイラミニダーゼ阻害剤は、その放出を阻害して感染の拡大を防ぐものですが、今回開発したT−705は、ウイルスの細胞内での複製を阻害することで増殖を防ぐという新しいメカニズムを有する薬剤(RNAポリメラーゼ阻害剤)です。

 臨床試験では、RNAポリメラーゼ阻害剤の特長として、豚由来の新型インフルエンザを含むA型、B型及びC型の季節性インフルエンザのみならず、ノイラミニダーゼ阻害剤の耐性ウイルス、鳥由来の高病原性ウイルスなど、幅広いウイルスの型・亜型に対しても効果を示すことを確認しています。また、動物の感染試験では、ノイラミニダーゼ阻害剤に比べて、投与開始が遅れても薬効を示すことが確認さています。


 本日は、これまでの臨床試験成績に基づき、成人のA型及びB型インフルエンザに感染した患者さんに対して、T−705が治療効果を示すことを確認したことから、A型またはB型インフルエンザウイルス染症治療の適応取得を目指して承認申請を行いました。

 近年、新型インフルエンザ(A型:H1N1)の大流行や薬剤に対する耐性を持つウイルスの発現が問題となっていますが、既存薬とは異なる作用メカニズムを持つT−705は、インフルエンザ治療におけるしい選択肢を提供することで社会に貢献できるものと期待しています。


富士フイルムグループの富山化学は研究開発型企業として「新薬開発を通じて世界の医療の発展に貢献する」ことを目指しています。


以上

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