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DKSHジャパン、英社製バイオ製剤開発機器「Optim1000」の独占流通契約を締結

2011-04-01

DKSHジャパン、アヴァクタ・アナリティカル社製のバイオ製剤開発機器「Optim1000」独占流通契約を締結



 DKSHジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:ヨルグ・ヴォレ)とアヴァクタ・アナリティカル社(本社:ヨーク、英国、以下 アヴァクタ社)は、バイオ製剤開発機器の最新モデルである「Optim1000」の独占流通契約を結びました。「Optim1000」は高スループットの微量タンパク質特性解析システムで、従来技術のわずか100分の1程度のサンプル量、そして最大50倍もの高速処理でタンパク質の安定性に関する重要な情報を提供します。

 経済産業省の発表によると、世界のバイオ医薬品市場は、2007年で750億ドルを超え、世界の医薬品市場の10%以上を占めるに至っています。大型医薬品世界売上ランキングをみても上位10製品の中でバイオ医薬品は2007年に4製品を占めており、2014年には上位10製品の中で8品目を占めるとの予測もあります。日本は米国に次ぐ世界第2位のバイオテクノロジー市場規模があり、500社以上のバイオベンチャー企業が活動しています。DKSHジャパンとアヴァクタ社は、このような市況を踏まえ、「Optim1000」の日本での事業展開が有望であると見込んでいます。

 アヴァクタ社の「Optim1000」は、タンパク質の安定性評価、製剤処方条件最適化を微量のタンパク質量で迅速に解析することを目的に設計された新しい解析システムです。タンパク質の変性中点温度(Tm)と凝集開始温度(Tagg)をわずか1μl、かつ、0.1mg/mlの濃度で解析し、1日に96サンプル以上の処理能力があります。これにより、バイオ医薬品の研究開発現場に、サンプル少量化によるコスト削減と、測定の迅速化というメリットを同時に提供します。

 DKSHジャパンは日本でのマーケットリサーチ、製品互換性調査、製品開発フィードバック、顧客トレーニング、販売、マーケティング、流通、アフターサービス等のマーケットエクスパンションサービスを提供します。

 アヴァクタ・グループの最高経営責任者アラステア・スミス(Alastair Smith)は、今回の契約について次のように述べています。
 「DKSHが日本の独占流通パートナーとなり、協力できることを嬉しく思います。DKSHには「Optim1000」のような技術製品を長年にわたって日本の顧客に販売、サポートを行ってきた、優秀なセールス、アプリケーション、サポートチームがあります。DKSHと協力して、日本で当社の市場潜在能力を発揮できるのを楽しみにしています」。

 DKSHジャパンの廣畑(ひろはた)裕治(ゆうじ) ビジネスライン・リサーチ担当エクゼクティブ・セールス・マネジャーは、今回の契約について次のように言及しています。「タンパク質製剤の開発では、本質的にタンパク質が物理的化学的に不安定であるというボトルネックを克服しなければなりません。なぜならばタンパク質の不安定化は、タンパク質のアンフォールディングや凝集を引き起こし、薬効の低下のみならず重篤な免疫反応により患者の身を危険にさらすことに繋がるからです。アヴァクタ社の「Optim1000」システムは、

 開発初期段階においてタンパク質製剤の処方研究に対する優れた知見を与えてくれるツールとして、欧米の製薬会社の注目を集めています。製薬会社はこのツールを活用することによって、スクリーニングの失敗のリスクを大幅に低下させ、新薬開発の総合コストを大幅に削減することができます」。


<アヴァクタ・グループについて>
 アヴァクタ・グループは生物物理を得意とし、バイオ医薬およびヘルスケア分野の未だ満たされないニーズに応えるイノベイティブな技術および専門的な技術サービスを提供することを目的に、現経営陣が2004年に英国リーズ大学からスピンアウトしたユニークな企業です。同社のコア・バイオ解析技術開発プログラムは、バイオ医薬の新薬候補の特性を開発初期段階において明確に評価することができ、開発後期での失敗のリスクを抑えたいと願う製薬産業のニーズに応えています。

 アヴァクタ・グループは、傘下のバイオ技術サポート企業であるアヴァクタ・アナリティカル社を通じて、バイオ製薬およびヘルスケア/パーソナルケア・マテリアル市場に高性能解析装置および最先端受託解析サービスを提供しています。またアヴァクタ・アニマル・ヘルス社を通じて、短期的には獣医診断を目的とする、コア・バイオ解析技術に基づく迅速なピンポイント診断のための高価値ソリューションを提供しています。長期的には、このような技術を人間の臨床診断市場に移す計画です。アヴァクタ社は2006年8月にAIMに加盟しました。


<DKSHジャパンについて>
 2009年4月に社名を日本シイベルヘグナーからDKSH ジャパンに改め、スイスに本社を置くDKSH グループの一員として、またアジアに焦点を当てたマーケットエクスパンションサービスのリーディングカンパニーとして、消費財、生産資材、テクノロジーの3つの事業部門がビジネスを展開しています。テクノロジー事業部門では、5つの主要ビジネスライン(食品および飲料機会、工業機械・機器、科学機器、金属製品、エネルギー装置)を中心に、欧米およびアジアの一流メーカーの最先端テクノロジーを幅広くご提供するとともに、質の高いアフターサービスをお届けします。

 DKSH ジャパンは、日本における最初の外資系商社の一つとして1865年(慶応元年)に横浜で創業した「シイベル・ブレンワルド商会」を継承し、以来140年以上にわたって、日本とその文化に貢献してきました。当時「横浜甲90番館」と呼ばれた商館は日本の生糸取引の中心となり「生糸王国日本」を築きあげる上で大きな役割を果たしました。また、日本最初のガス燈のためのガスプラント設置にも貢献し、明治中期には時計・機械などの輸入を開始するなど、日本に根ざしたスイス系商社として多くの足跡を残してきました。

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