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パナソニック、カナダのバックオフィスソフトウェア会社「QSS社」を買収
クイックサービスレストラン(QSR(※1))業界向け統合ソリューション提供を目的として
バックオフィスソフトウェア会社「Quick Service Software社」を買収
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、店舗のレジカウンターに設置されるPOS端末(※2)を管理するバックオフィスソフトウェア(※3)(Back Office Software以下、BOSW)を主力商品とするカナダの「Quick Service Software社(以下、QSS社)」の株式を51.0%取得、買収する契約を締結し、2015年9月1日に株式を取得致しました(※4)。
パナソニックは、2018年度にBtoBソリューションで売上高2.5兆円を目指し、その重点事業領域の一つとして「食品流通業界」を掲げております。中でも北米地域を中心とした同業界は産業規模が大きく、また、近年の成長性も高く、更には今後、eコマースなどが大きく伸びる領域と予測されており、当社としても、有望な成長業界の一つと位置づけております。
現在、店舗経営においては、労務費の抑制、店舗スタッフの離職率の低減、ロスコスト(廃棄・業務ミス)の削減などが大きな課題となっており、その解決策を求めるお客様の声が高まっております。その課題解決の有力なツールとして店舗管理を担うBOSWが重要視される傾向が強まっています。
QSS社は、北米におけるQSR業界向けBOSWの大手企業であり、カナダでは約60%と圧倒的なシェアを持っております。クラウドベースでのソフト提供・多言語対応・複数のブラウザ対応などの商品力に加え、お客様の多様なニーズに迅速に応える高いソフトウェア開発力を兼ね備えています。今回、QSS社をパナソニックグループに迎え入れることにより、パナソニックが保有する商材とQSS社の店舗管理のBOSWを繋げることで相乗効果を最大限に発揮し、BtoBソリューション事業の非連続な成長を目指します。
なお、本買収後も、QSS社は現経営陣の指揮の下、引き続き高いオープンプラットフォーム性を活かしたシステムソリューションをグローバル市場に提供していきます。
1.社名:Quick Service Software.Inc.
2.代表者(社長):David Jones(デービッド・ジョーンズ)
3.創業:2000年
4.本社所在地:カナダ オンタリオ州 ナイアガラ
5.事業内容:POS端末用バックオフィスソフトウェアの開発・販売 ほか
6.従業員数:46名
7.販売/利益:非公開
※1 QSR:Quick Service Restaurant(ファーストフード店 等)
※2 POS端末:Point of sale terminal(レジスターにバーコード・スキャナーなどを付加した物品販売の売上実績管理用端末)
※3 バックオフィスソフトウェア:店舗管理を容易にする「在庫管理」「財務管理」「労務管理」等のソフトウェア
※4 現地時間同日にクロージング予定