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興和、角膜表面のドライアイ症状を観察できる装置「コーワ DR−1α」を発売
ドライアイの適確な診療をサポート!
ドライアイ観察装置「コーワ DR−1α」新発売
興和株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:三輪芳弘(◇))は、直接目に触れることなく、さらには目に薬剤を投与することなく、角膜表面のドライアイ症状を観察することができる世界初(※)のドライアイ観察装置「コーワ DR−1」に改良を加え、このたび世界に先駆けて「コーワ DR−1α」を日本で2015年9月1日に新発売いたします。
◇社長名の正式表記は添付の関連資料を参照
日本では、昨今のスマートフォンやタブレット端末の普及などにより、ドライアイ患者数は急激に増えていると考えられ、ドライアイの患者数は2,200万人に上るという報告があります(出典:ドライアイ研究会)。これは糖尿病患者数(糖尿病有病者と予備軍を合わせて約2,050万人:厚生労働省平成24年「国民健康・栄養調査」)に匹敵する規模になります。
ドライアイとは、涙の異常により、目の表面の健康が損なわれる病気です。目が乾く、ゴロゴロするといった不快感や、目のかすみや視力低下などの視機能異常をともなうといわれています。原因は様々ですが、急激に普及したスマートフォンの長時間利用やパソコン画面などのモニターを見続けることにより、まばたきが少なくなることや、冷暖房などによる乾燥で目が乾きやすくなることなども一因と考えられています。また、コンタクトレンズの長時間装用や、食生活の変化、運動不足など、生活環境の影響も指摘されています。
*製品画像は添付の関連資料を参照
「コーワ DR−1α」は、角膜表面の涙の状態を光の干渉性を利用して観察する装置で、目に接触して涙の量を測ったり、目に薬剤を投与して状態を観察するなどの手法の代わりに、非接触・非侵襲で角膜全面(目の表面)の状態を容易に観察することができます。 また、「コーワ DR−1α」は、コンタクトレンズ装用時でも涙の状態を動画でみることができるドライアイ観察装置です。
したがいまして、多数のスマートフォンユーザー、オフィスワーカーがかかえるドライアイを、眼科医が効率よく観察できますので、適確な診断、治療をサポートすることができる製品になっています。コンパクト設計で軽量ですので設置が容易に行えます。
さらに、「コーワ DR−1α」は簡便にドライアイを観察することができますので、眼科診療所のみならずコンタクトレンズ店や眼鏡店に併設の検眼施設での幅広い応用と、ゆくゆくは自分自身の健康を自ら管理する「セルフケア」に寄与するものと期待しております。
※自社調べ:「コーワ DR−1」発売時点(1997年)
■特徴
・非接触、非侵襲で角膜表面(角膜全面)の涙液層の動態を観察できます。
・コンタクトレンズ装用時でも涙の状態を動画観察できる装置です。
・本体に録画機能を搭載し、最大30秒録画することができます。
・まばたきのタイミングと涙液層が破壊したタイミングとを指定することにより涙液層破壊時間(BUT)(※)を算出できます。
・光源に白色LEDを採用し、低消費電力(70VA)の実現に加え、コンパクトなサイズで軽量です。
※まばたきを止め、継続して開瞼すると、涙が角膜上を覆っていない部分が出現し、次第に拡大していく現象を涙液層の破壊といい、これが観察されるまでの時間。
BUTの算出はドライアイ診断の有効な手段の一つです。
■製品概要
製品名コーワ:DR−1α
医療機器認証番号:227ABBZX00024000
発売日:2015年9月1日
価格:1,900,000円(本体のみ、税抜き)
寸法:290(W)×365(D)×455(H)mm
重量:14kg
目標販売台数:10,000台
以上