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JAXAと東大など、赤外線天文衛星「あかり」での赤色巨星を取り巻く塵の衣についてより詳細な観測結果を発表

2011-03-31

「あかり」が描き出す赤色巨星の塵の衣



<概要>
 赤外線天文衛星「あかり」が、赤色巨星を取り巻く塵(ダスト)の衣を、これまでにない精度で観測した結果が、欧米の天体物理学の専門誌に相次いで発表されました。この塵の衣は、太陽のような星の終末の姿である赤色巨星が、自らの物質を放出して作ったもので、その中には、星の内部で作られた炭素などの元素が含まれています。「あかり」は、地上からは観測できない遠赤外線や、世界で初めての中間赤外線による観測を可能にし、星からの塵やガスの放出が、いつどのように行われたかを克明に描き出しました。今回の一連の研究は、我々の体や身の回りのものに含まれる炭素などが、どのような仕組みで供給されてきたのかを知るための、重要な手がかりとなっています。

 国立天文台東京大学などの研究者らからなる研究グループ(注1)は、JAXA宇宙科学研究所が2006年2月に打ち上げた日本初の赤外線天文観測衛星「あかり」に搭載された最先端の赤外線観測装置を用いて、「うみへび座U星」ならびに「ポンプ座U星」と呼ばれる、年齢数十億歳の年老いた星(赤色巨星)の観測を行い、これらの星を取り巻く塵の衣(ダストシェル)の構造を、世界で最も詳細に解明しました。

 詳細についてJAXA宇宙科学研究所のホームページ(http://www.ir.isas.jaxa.jp/AKARI/Outreach/results/PR110325/pr110325.html)をご覧ください。


*JAXA宇宙科学研究所が計画停電時には、宇宙科学研究所や「あかり」のサイトはご覧になれません。ご了承ください。なお、JAXA宇宙科学研究所は第4グループ(4−D)に属しています。


<補足説明>
 注1
  自然科学研究機構 国立天文台岡山天体物理観測所)、東京大学大学院理学系研究科(天文学専攻、天文学教育研究センター、木曽観測所)、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所、米国・デンバー大学、東北大学大学院理学研究科、英国・ロンドン大学、群馬県立ぐんま天文台に所属する総計13名からなる研究グループ。


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