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岩谷産業、カセットガスで発電し部屋全体を暖める「カセットガスファンヒーター」を発売
電気も電池も不要! カセットガスで発電し、部屋全体を暖める
世界初の『カセットガスファンヒーター』8月27日(木)新発売
〜外部電力を使わない画期的なコードレスファンヒーター〜
岩谷産業株式会社(本社:大阪・東京、社長:野村雅男、資本金:200億円)は、カセットガスの炎の熱で発電しファンを回す『カセットガスファンヒーター』を8月27日(木)より、全国のホームセンターや通信販売を中心に新発売いたします。
最大の特長は、外部電力や乾電池を使わず、機器内の発電でファンを回転させ、温風で部屋全体を暖める点です。高性能な「熱電発電モジュール」と「カセットガス」の組み合せで、世界初のカセットガス式コードレスファンヒーターが実現しました。軽量・小型で、燃料の購入や交換も手軽な暖房機器です。
希望小売価格は30,000円(消費税別)、販売目標は2万台/年間の予定です。
*参考資料は添付の関連資料「参考資料1・2」を参照
1969(昭和44)年に、持ち運びのできるLPガスとして「カセットガス」を発売した当社では、そのパイオニア企業として、カセットガスの特性(入手や補充・交換が簡単である点)を生かした暖房器具として「カセットガスストーブ」を2011年に開発・発売し、年間約16万台の販売実績を収めてまいりました。
そして新たに、本格的な部屋暖房器具として、カセットガスの燃焼の熱を「発電」と「暖気」の二つの用途に用いてコードレス化した新製品『カセットガスファンヒーター』の開発・発売に至りました。
■『カセットガスファンヒーター』の特長
〔1〕高性能な「熱電発電モジュール」と「カセットガス」の組み合わせにより、電池も電源コードもガスホースも使わないコードレスファンヒーターです。
〔2〕カセットガス式なので燃料の入手や交換が手軽で、面倒な燃料補給の手間もかかりません。
〔3〕最大出力は2.0kW(1,720kcal/h相当)、温風の吹き出しは点火後約50秒で、カセットガス1本で素早くムラなく部屋を暖めます。万が一の停電時、非常時にも有用です。
〔4〕カセットガス1本の連続燃焼時間は、標準モードで約103分、弱モードで約138分(※1)。
暖房のめやすは、コンクリート集合住宅が7畳まで、木造戸建住宅は5畳までとなっています(※2)。
〔5〕本体は、約4.7kgで軽量、掃除の時も楽に移動でき、また別の部屋に移動し使えて便利です。
※1 気温20〜25℃の時、連続燃焼でイワタニカセットガス1本を使い切るまでの実測値
※2 暖房のめやすは、寒冷地を除く温暖地が基準
■『カセットガスファンヒーター』の仕組み
中核部品に高性能な『熱電発電モジュール』(※3)を採用し、カセットガスの燃焼熱を有効に活用して機器内で自家発電します。発生した電気でファンモーターを駆動させ、カセットガスの燃焼熱を「温風」として排出します。
1. カセットガスの燃焼によって加熱される部分(A)と加熱されない部分(B)の間に『熱電発電モジュール』を配置します。
2. 点火するとAとBの間に温度差が生じて起電力が発生し、ファンを回し始めます。
3. ファンが回転するとB部分が空冷効果で冷却され、Aとの温度差がさらに広がります。
4. 大きな温度差が継続することで安定した発電が行われ、駆動するファンから十分な温風が送られます。
※3「熱電発電モジュール」:種類の異なる金属もしくは半導体を組み合わせ、温度差をつけることで電気が発生する原理(ゼーベック効果)を用いて作られたもの。
■開発プロセス
本製品は、岩谷産業株式会社と石油ファンヒーターの大手製造メーカーであるダイニチ工業株式会社(本社:新潟市)の共同開発によるものです。
温度差を生み出す構造とファンヒーター本体の構造設計はダイニチ工業株式会社が行ない、熱電発電モジュールに関する基礎研究とカセットガスからの燃焼技術については当社の知見を生かして、製品化に至りました。
なお製造は、新潟市のダイニチ工業株式会社にて行なわれます。
■主な仕様
品名・品番:イワタニ カセットガスファンヒーター(CB−FH−1)
希望小売価格:30,000円(消費税別)/32,400円(消費税込み)
製品寸法:幅319×奥行260×高さ438mm
製品重量:約4.7kg(カセットガス含まず)
出力:
標準運転時:2.0kW(1,720kcal/h相当)
弱 運転時:1.5kW(1,290kcal/h相当)
使用燃料:イワタニ カセットガス(別売)
連続燃焼時間(※4):
標準運転時:約103分
弱 運転時:約138分
カラー:シャンパンゴールド&ホワイト
安全装置:
立消え安全装置、転倒時消火装置、不完全燃焼防止装置、
温度過昇防止安全装置、圧力感知安全装置
暖房のめやす(※5):コンクリート集合住宅:7畳まで、木造戸建て住宅:5畳まで
※4 気温20〜25℃の時、連続燃焼でイワタニカセットガス1本を使い切るまでの実測値
※5 暖房のめやすは、寒冷地を除く温暖地が基準