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IDC Japan、国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表

2015-08-11

国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表


 ・2015年の国内パブリッククラウドサービス市場は、前年比29.5%増の2,516億円の見込み
 ・2019年の市場規模は、2014年比2.8倍の5,404億円と予測
 ・パブリッククラウドサービスは、ユーザーの「デジタル産業革命」を促進すると共に、ITベンダーとユーザーの関係性にも影響を与える


 IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1−13−5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表しました。これによると2015年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は、前年比29.5%増の2,516億円となる見込みです。

 従来、IaaS(Infrastructure as a Service)は開発環境や一般消費者向けWebサイト/アプリケーションの稼働環境として利用されることが多く、この動向が国内パブリッククラウドIaaS市場の成長をけん引してきました。一方、2014年以降、既存の業務アプリケーションをIaaS上に実装し、稼働させるクラウドイネーブルドの動向が加速傾向にあります。また、並行して、業務アプリケーションの稼働に必要なミドルウェアやシステムインフラソフトウェアのIaaS上での動作検証やライセンス体系の整備も進んでいます。現在、開発環境/Web向け用途と、既存業務アプリケーションのクラウドイネーブルドが両輪となり、国内パブリッククラウドIaaS市場の成長を促進しています。

 国内パブリッククラウドSaaS市場も順調に推移しています。なかでも、モバイル対応に優れたコラボレーティブアプリケーションやCRM(Customer Relationship Management)アプリケーションは「クラウドファースト」が浸透したといえます。また、SaaS(Software as a Service)ERM(Enterprise Resource Management)アプリケーションも急速に発展しています。従来、SaaS ERMは優れた保守/運用性が大きな特徴でした。一方、2014年以降、外部システムとの連携性が向上し、ユーザー企業の利便性を向上しています。国内パブリッククラウドSaaS市場は、モバイル対応、システム間連携といった特徴によって成長を継続するとIDCはみています。

 これまで、「デジタル産業革命」を起こすことが出来るのは、「高い技術力」「資本力/資金力」と「ビジョン」「強いリーダーシップ」を兼ね備えた「特殊な企業」であると、考えられてきました。一方、パブリッククラウドサービスの発展によって、起業/新規事業に求められる「技術力」「資本力/資金力」の障壁は大きく低下しており、ビジネスアイディアを持つ一般的な「企業」「開発者」がデジタル産業革命を起こすソリューション/サービス(IDCでは、Intelligent Industry Solutionと呼称)を提供できるようになりました。

 現在のIntelligent Industry Solutionは、モバイルインターネットやソーシャル技術を活用しただけのソリューションではありません。既に先端技術、たとえばビッグデータ/アナリティクスを導入することによって、新しい価値を顧客に提供し、差別化が図られています。したがって、国内パブリッククラウドサービス市場では、先端技術を容易に導入できるサービス、すなわちPaaS(Platform as a Service)の拡充が重要となっています。「Intelligent Industry Solutionは未踏分野への挑戦でもあるため、ユーザー企業とICTベンダーの協業によってソリューションが創出されることも多くなるであろう。その時、基盤となるPaaS、さらにはインテグレーションサービスが重要となる」とIDC Japan ITサービス リサーチマネージャーの松本 聡は分析しています。

 今回の発表はIDCが発行したレポート「国内パブリッククラウドサービス市場 2014年の実績と2015年〜2019年の予測アップデート」(J15340105)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内パブリッククラウドサービス市場の概況や動向を分析し、セグメント別に2015年〜2019年の市場予測をまとめています。

 【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】


<参考資料>
 国内パブリッククラウドサービス市場 セグメント別売上額予測、2014年〜2019年

 ※添付の関連資料を参照


「IDC社 概要」
 International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。50年以上にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。

 現在、110か国以上を対象として、1,100人を超えるアナリストが、世界規模、地域別、国別での市場動向の調査・分析および市場予測を行っています。

 IDCは世界をリードするテクノロジーメディア(出版)、調査会社、イベントを擁するIDG(インターナショナル・データ・グループ)の系列会社です。

 *記載されている全ての会社名、製品名は各社の商標、または登録商標です


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 IDC Japan(株)セールス
 Tel:03−3556−4761
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