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帝人、松山市に高機能素材のソリューション開発拠点「技術開発センター」を開設
高機能素材のソリューション開発中核拠点
松山に「技術開発センター」を開設
帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:鈴木 純)は、高機能素材のソリューション開発拠点として、このほど松山事業所(愛媛県松山市)内に「技術開発センター」を開設し、8月5日より本格稼働します。
※参考画像は添付の関連資料を参照
当センターは、これまで大阪研究センター(大阪府茨木市)が担ってきた高機能繊維素材開発機能、本年4月に技術開発部門内に新設された「加工・ソリューションセンター」が担う全社横断的なソリューション開発機能、およびエンジニアリング機能の融合の場として設立するもので、帝人グループの研究開発の中核拠点として、高機能素材分野におけるソリューション開発機能の強化を図るとともに、素材の複合化、モノとサービスの複合化によるソリューション開発の加速を促進します。
当社は、昨年11月に発表した修正中期計画の中で、将来に向けた発展戦略の目指す方向として事業や技術の「融合」や「複合化」を掲げており、当センターはこの方針に基づいて設立したものです。これにより、素材から最終製品やサービスまでを見据えた事業横断でのソリューション開発に迅速に対応することが可能となります。
当センターは、当面、発展戦略における成長コンセプトとして掲げている「高機能複合材料による顧客価値の実現」および「モニタリング・サービスの横展開」に向けたソリューション開発に注力していくこととしており、既にスマートウェアラブルの実用化や、高機能素材とITの融合による高靱性軽量構造材の建築分野への展開などを重点テーマとして開発に取り組んでいます。
今後、当センターは、中国・江蘇省南通市に昨年開設した原糸・テキスタイルの商品開発拠点「帝人(中国)商品開発センター」や、松山事業所に既設の炭素繊維・複合材料や樹脂の技術開発拠点との連携を一層強化し、帝人グループの強みを生かした新たな価値やビジネスの創出を加速していきます。
【「技術開発センター」概要】
代表者:村岡 剛(松山事業所長)
所在地:愛媛県松山市北吉田町77番地(松山事業所敷地内)
仕様:約7,700m2(1階建て)
設置内容:
1.主な設備
・高靱性軽量構造材の試作・評価設備
・スマートウェアラブルの設計・評価設備
・防護衣料の火傷評価システム「PLIFF」
(12月に大阪研究センターより移管予定)
・その他、開発テーマに関わる素材、部品、製品、サービスの設計、試作、測定、分析、評価に関連する 設備
2.展示室
3.研究員室
稼働開始:2015年8月5日