日本NI、ビッグデータ計測の課題解決に役立つCompactDAQシャーシなど発表

ビッグデータ計測の課題解決に役立つCompactDAQシャーシ／コントローラと
データ管理ソフトウェアDIAdem　２０１５を発表
各種センサからの同期計測、大量のデータから意味のある情報を得るためのデータ管理ソリューションを実現


　日本ナショナルインスツルメンツ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：池田亮太、以下日本NI）は２０１５年８月５日、堅牢性と可搬性を特長とするデータ収集用ハードウェア製品ファミリ「CompactDAQ」に、新たに３製品を追加することを発表します。追加したのは、USB　３．０に対応する１４スロットのCompactDAQシャーシ「NI　cDAQ−９１７９」と、クアッドコアプロセッサを搭載する４スロット、８スロットのCompactDAQコントローラ「NI　cDAQ−９１３６／９１３７」です。これらの製品と、データ管理ソフトウェア「DIAdem　２０１５」、「Data　Server　Federation　Edition　２０１５」を組み合せることにより、高性能なデータ計測・管理ソリューションが実現します。

　エンジニアリングの現場では、各種センサを用いて日々大量のデータが収集されており、精密なデータ計測はもちろんのこと、同期計測も同様に重要視されています。本日発表するCompactDAQシャーシ「NI　cDAQ−９１７９」は、高速なデータストリーミングを可能にするUSB　３．０に対応しているため、外部PCを用いて安価に多チャンネル同期計測システムが構築できます。USB２．０対応のシャーシではI／Oモジュールのスロット数は最大で８つでしたが、新製品では高速なデータストリーミングが可能なことから１４スロットまで利用可能なため、データ収集速度に対する現在のニーズを満たすだけでなく、将来のニーズにも容易に対応することができます。

　CompactDAQコントローラ製品「NI　cDAQ−９１３６／９１３７」はいずれも、Intel社のプロセッサ「Atom」のなかでも性能の高い、クアッドコア版「E３８４５」を搭載しており、大量のデータ収集と精密な同期計測に対応可能です。OSとしては「Windows　Embedded　７」と「NI　Linux　Real−Time（注１）」から選択できます。また、３２GBの不揮発性ストレージと取り外し可能なSDメモリカードも備えているため、高性能なデータロギング、組込監視アプリケーションとしても利用できます。

　大量のデータを意味のある情報にするには、「ビッグデータ」を管理・解析・表示できる、データ管理ソリューションが重要となります。６４ビット用のソフトウェア「DIAdem　２０１５」は、既存のモデルよりも多くのデータの取り込み、解析が可能となっています。DIAdemのアドオンツールである「Data　Server　Federation　Edition　２０１５」は、多段階でデータの照会が行え、グローバルに配備されているサーバからも、数秒で必要なデータを見つけ出し、解析することが可能です。


■多チャンネルCompactDAQシャーシ「NI　cDAQ−９１７９」の主な特長
　●１４スロットを備えるため、より多くのセンサ専用I／Oモジュールを１つのシステムに搭載可能
　●USB　３．０により、２５０MB／秒を超えるデータ転送速度を実現
　●ソフトウェアの開発環境は従来のCompactDAQと同様にNI−DAQmxコードが利用可能
　　（年内発売予定）


■高性能CompactDAQコントローラ「NI　cDAQ−９１３６／９１３７」の主な特長
　●１．９１GHzのIntel　Atomクアッドコアプロセッサ「E３８４５」を搭載
　●信号調整機能を備える６０種以上のセンサ専用I／Oモジュールに対応
　●USB／Gigabit　Ethernet　２ポート、RS−２３２シリアルポート、トリガ入力、ユーザボタンを搭載
　●取り外しが可能なSDメモリカードにより、データに容易にアクセス可能


■DIAdem　２０１５の主な特長
　●ビッグデータの検索、ロード、視覚化、解析、レポート生成
　●６４ビット用の登場により、DIAdem環境内で取り込み／解析できるデータ量が増えた
　●グローバルに配備されているサーバからもデータセットを探しだし解析できるよう、検索機能が向上

　CompactDAQハードウェアプラットフォームの詳細については、http://www.ni.com/data-acquisition/compactdaqをご覧ください。

　DIAdem　２０１５、DataFinder　Server　Edition　２０１５の詳細については、http://www.ni.com/diadem、http://www.ni.com/datafinderをご覧ください。

　注１　NI　Linux　Real−Time：NIが開発したLinuxベースのリアルタイムOS（RTOS）のこと。Linuxは元来RTOSではなく、NIがRTOS化した。

　※製品画像は添付の関連資料を参照


■日本ナショナルインスツルメンツについて
　日本ナショナルインスツルメンツ株式会社（http://www.ni.com/jp）は、１９７６年以来、生産性を高めイノベーションを後押しするツールを世界中のエンジニアに提供してきた米国ナショナルインスツルメンツの日本法人です。NIの「グラフィカルシステム開発」手法は、統合されたソフトウェア／ハードウェアプラットフォームを導入することで、計測・制御機能を必要とするあらゆるシステムの開発を迅速化します。技術によってよりよい社会を目指すというNIの姿勢と長期的ビジョンは、顧客や取引先、従業員の成功にも貢献しています。本社はテキサス州オースティンにあり、従業員数は７，０８０名以上、セールスオフィスは世界５０ヶ国以上にあります。日本では、日経ビジネスに掲載される「働きがいのある会社」に２０１１年から５年間連続で選ばれています。


　DIAdem、LabVIEW、National　Instruments、NI、ni．com、NI　CompactDAQはNational　Instrumentsの登録商標です。その他の企業名ならびに製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
　登録商標Linuxは、全世界における商標保持者Linus　Torvalds氏から排他的ライセンスを受けているLMI（Linux　Mark　Institute）からの許諾により使用しています。