NTTデータ、「アプリケーション運用改善コンサルティング」を提供開始

アプリケーション運用業務のさらなる効率化を進める
「アプリケーション運用改善コンサルティング」を提供開始


　株式会社NTTデータ（代表取締役社長：岩本　敏男、本社：東京都江東区、以下：NTTデータ）と、株式会社NTTデータグローバルソリューションズ（代表取締役社長：大西　俊介、本社：東京都墨田区、以下：GSL）は、アプリケーションシステムに関わる運用コストの削減に向けた「アプリケーション運用改善コンサルティング」を、２０１５年７月２７日より提供開始します。
　本コンサルティングサービスは、これまで既存のお客さまに対して、アプリケーション運用コストの１０〜３０％削減等の運用改善を実現してきた取り組みを、新規のお客さまに適用できるよう整備したサービスとなります。
　アプリケーションの内部の仕組みや構造が分からない等、より煩雑化するアプリケーション運用に対して、現行の運用の問題点やインシデントの発生傾向、ドキュメントの記述不備などによるリスク等を分析・可視化したレポートを提供することで、IT運用現場の実態を踏まえて、さらなるアプリケーション運用の改善に向けた取り組みを行うことが可能となります。


【背景】
　IT運用業務は、企業のITコスト全体の７０％を超えるという統計情報が示している通り、これからの企業の競争力を高めるためには、IT運用に関わるさらなる品質向上ならびに継続的なコスト改善が求められています。なかでも独自色がでやすいアプリケーション領域においては、運用に多くの負荷が掛かる傾向が大きいことからも、アプリケーション運用に課題が内在しています。加えてアプリケーションのブラックボックス化やノウハウ属人化等により、近年のアプリケーション運用はますます複雑化・潜在化の傾向にあり、「どの部分から手を付ければ良いのかわからない」または「改善の必要性は感じながらも、漠然した課題に対して改善策を打ち出せない」等の課題が増加していました。
　以上を踏まえ、新規のお客さま向けにサービスの手法を体系化し、「アプリケーション運用改善コンサルティング」として提供することとしました。


【概要】
　本コンサルティングサービスは、ITサービスマネジメントのベストプラクティスをまとめた、公開されたフレームワークITIL(R)を導入するというトップダウン的アプローチに加えて、システム固有の事情を踏まえたうえで最適解を導き出すボトムアップのアプローチ手法を採用します。これまで定性的に捉えていたアプリケーションの運用業務を定量化・可視化することで、お客さまの運用実態を把握し、さらなる改善に向けた施策を立案します。
　なお、本サービスはカスタムアプリケーションおよびSAPアプリケーションを対象とします。


【特長】
　主に次の３つの観点で調査分析を行うことにより、運用の「現状把握」・「分析」・「改善策立案」のプロセスを含む、体系的な改善アプローチを実施します。


〔１〕ITサービスマネジメントプロセスの観点：
　　インシデント、問題管理や変更、リリース、構成管理等に対し、現行の運用管理の問題点と解決策を報告。

〔２〕インシデントの観点：
　　対応件数推移や対応時間推移等のインシデント情報を基に、発生傾向とその原因を特定。

〔３〕ドキュメントの観点：
　　充足度や記述内容等からドキュメント整備状況を把握したうえで、ドキュメントの欠如・記述不足から考えられるリスクを抽出。

　上記３つの観点より現在の運用状況を体系的に可視化・分析することで、より多角的な視点から問題・改善ポイントを抽出することが可能です。特に長年にわたり特定ITベンダーに対して運用業務を委託し続けている等の依存関係により、改善の機会を逃している可能性があるお客さまに対して、定量的な数値に基づく実行可能な改善施策を提供します。
　なお、本コンサルティングサービスは、NTTデータのAMOサービス「TISAFYS(R)」のカスタムアプリケーションの運用改善の方法論およびGSLによるSAPアプリケーションのグローバルでの運用保守実績をもとに構築した方法論を用います。


【今後について】
　NTTデータおよびGSLはそれぞれが培ってきたアプリケーション運用におけるノウハウを共有・活用していくことで、今後もお客さまのアプリケーション運用最適化を支援していきます。
　また本コンサルティングサービスの結果の課題解決として、NTTデータおよびGSLのAMOサービスの提供も可能です。

　＊「TISAFYS」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
　＊その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。


　・別紙は添付の関連資料を参照