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IPA、4月〜6月のコンピューターウイルス・不正アクセスの届出状況など発表

2015-07-29

コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談状況
[2015年第2四半期(4月〜6月)]

スマートフォン向けワンクリック請求の相談が348件と過去最多に


 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)は、2015年第2四半期(4月〜6月)のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出(*1)および相談の状況をまとめました。


1.コンピュータウイルス届出状況(ウイルスおよび不正プログラム検出状況)
 2015年第2四半期のウイルス届出件数は772件(前四半期比 約17.6%減)でした。ウイルス検出数は13,683個(前四半期比 約70.2%増)、不正プログラム検出数は84,483個(前四半期比 約12.9%増)でした。
 今四半期に最も多く検出された不正プログラムは、別のウイルスを感染させようとする不正プログラムの総称である“Downloader”(ダウンローダー)で、検出数は18,662個(前四半期比 約37.5%増)でした。“Downloader”の検出数は2014年第3四半期(7月〜9月)以降、今四半期にいたるまで増加傾向が続いています。


2.コンピュータ不正アクセス届出状況
 2015年第2四半期の不正アクセス届出件数は30件でした。被害があった届出は21件で、そのうち原因が判明しているものは「古いバージョン使用・パッチ未導入」が8件、「ID・パスワード管理不備」が6件、「設定不備」が2件などでした。前四半期と比較して「ID・パスワード管理不備」が全体の約60.7%から約28.6%に減少し、「古いバージョン使用・パッチ未導入」が全体の約10.7%から約38.1%に増加しました。


3.情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況
 2015年第2四半期のウイルス・不正アクセス関連の相談件数は3,708件(前四半期比 約12%増)でした。相談員による対応件数は1,745件で、その中で最も多かった相談内容は「ワンクリック請求」で898件(前四半期比 約22.5%増)でした。そのうちスマートフォンを対象にした相談は348件(前四半期比 約65.7%増)で、過去最多でした。
 また、データを暗号化して復旧するための身代金を要求する「ランサムウェア」に関する相談は前四半期比の5倍強にあたる31件でした。そのうち実際にランサムウェアに感染していたものは全体の約9割にあたる27件でした。

 >本リリースの詳細は、https://www.ipa.go.jp/security/txt/2015/q2outline.htmlをご参照ください。


<脚注>
 (*1)コンピュータウイルスの届出は、通商産業省(現・経済産業省)のコンピュータウイルス対策基準に基づき1990年4月にスタートした制度です。その後、不正アクセスの届出が1996年8月に同省のコンピュータ不正アクセス対策基準によりスタートしました。両制度の届出機関は、いずれもIPAが指定されています。

 コンピュータウイルス対策基準http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/CvirusCMG.htm

 コンピュータ不正アクセス対策基準:http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/UAaccessCMG.htm



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