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タカラバイオ、再生医療推進機構と共同で歯髄細胞を用いた再生医療の開発に合意

2015-07-29

歯髄細胞を用いた再生医療分野への取組みについて


 タカラバイオ株式会社は、歯髄細胞を用いた再生医療の開発に関し、株式会社再生医療推進機構(以下「再生医療推進機構社」)と共同で実施することに本日付で合意しました。

 ヒトの乳歯や親知らずといった、従来は廃棄されていた脱落歯や抜去歯から容易に採取可能な歯髄細胞は、再生医療に利用できる幹細胞として有望視されています。今般、当社は、個人から本目的で歯髄細胞を預かり保管する「歯髄細胞バンク」事業を展開する再生医療推進機構社と共同で、歯髄細胞を用いた再生医療事業を目指し、以下項目を含む技術開発を実施いたします。

 ・他家移植を想定した、歯髄細胞の拡大培養法および品質評価法の確立
 ・歯髄細胞の凍結保存法の確立
 ・歯髄細胞培養用培地の最適化などの検討・開発

 
 当社は、本共同開発を通して、適切に品質管理された、再生医療に利用できる歯髄細胞の調製技術の開発や歯髄細胞の培養に適した培地など製品の開発を行い、本技術を応用した再生医療製品の製造開発受託サービスの提供や培地など製品の販売を目指します。

 当社は、今後とも再生医療分野の新製品・新サービスの開発に注力し、業績拡大を目指します。


・当資料取り扱い上の注意点
 資料中の当社による現在の計画、見通し、戦略、確信などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、これらは現時点において入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくものですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定および考えに基づきなされたものであります。実際の業績は、さまざまな要素によりこれら予測とは大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。実際の業績に影響を与える要素には、経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力の低下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利な判決等がありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。


<参考資料>

【株式会社再生医療推進機構の概要】
 会社名:株式会社再生医療推進機構
 設立:平成20年10月30日
 代表者:代表取締役 大友宏一
 住所:東京都中央区銀座一丁目20番15号(研究所:山梨県笛吹市)
 会社概要:全国1,500施設の歯科医療施設と連携し、国内初となる歯髄細胞保管事業を運営する一方で、国立大学法人岐阜大学などの研究機関や製薬会社などとの共同開発により、保管細胞を利用した再生医療等製品(脳梗塞や脊髄損傷の神経再生製品、小児先天性疾患および歯科分野の再生医療製品など)の実用化に向け積極的に取り組んでいる
 ホームページ:http://www.acte-group.com/


【語句説明】
・歯髄細胞
 歯の神経に含まれる間葉系幹細胞の一種。脱落乳歯や親知らずなどから採取できる細胞です。歯という硬質の素材に保護されているため紫外線などの外部刺激を受けにくく、遺伝子は傷つきにくいとされています。

・他家移植
 再生医療において、他人の細胞を原料として製造された細胞や組織を移植することを他家移植と言います。一方で、自分の細胞を利用する場合は自家移植と言います。




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