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ニプロ、コスメディ製薬とマイクロニードル技術の製品化に向けライセンス契約を締結
マイクロニードル技術の製品化に向けたライセンス契約締結のお知らせ
ニプロ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長 佐野 嘉彦)は、コスメディ製薬株式会社(本社:京都市南区、代表取締役:神山 文男)と、同社が保有するマイクロニードル技術を用いた医薬品の経皮吸収製剤の製品化を目的とした独占的ライセンス契約を締結しましたので、お知らせいたします。
本契約締結に伴い、当社は、コスメディ製薬株式会社のマイクロニードルを用いた「皮膚に貼る注射剤」という今までにない全く新しいタイプの経皮吸収製剤の製品化を行ってまいります。
マイクロニードルは、多数の微細な針を剣山のように配列させた経皮吸収製剤です。薬物を経皮投与する際の最大のバリアである角質層に微小孔を開けることによって、薬物の経皮吸収効率の向上を可能とします。さらに、注射剤投与と比較して痛みが非常に少なく、また、投与が簡便なため、患者さまや医療従事者の方々の負担軽減に繋がります。
マイクロニードル表面にコーティングされた薬剤が皮内で溶解し、投与されます
※参考画像は添付の関連資料を参照
従来の経皮吸収技術では、薬物自体の物性によって吸収性が大きく左右されるため、経皮吸収製剤化を可能とする薬物は限られていました。しかし、マイクロニードル技術を用いるとこれらの制限が小さくなるため、注射として投与されるワクチンやペプチドなどの高分子薬物に応用することが可能となります。
このように、マイクロニードルは将来の経皮吸収製剤の一つとして注目されており、今後、大きな市場を形成することが期待されます。
当社は、これまで培ってきた医療機器・医薬品開発の技術と本マイクロニードル技術を活用して製剤開発を推進し、患者さま目線、ユーザー目線に立った低侵襲・簡便・効果的な製剤を、日本はもとより世界の医療機関に向けて提供できるよう努めてまいります。