Article Detail
明治、「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」の最終報告会を実施
【明治:カカオポリフェノール研究】
日本初の、チョコレート摂取による大規模研究チョコレート摂取による健康効果を確認
〜7月17日(金)名古屋にて最終報告会を実施〜
株式会社明治(代表取締役社長:川村 和夫)は、愛知県蒲郡市(市長:稲葉正吉)、愛知学院大学の産学官共同で2014年3月からスタートさせた「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」に関して、最終報告をまとめ、7月17日(金)に名古屋市内にて報告会を実施します。
この実証研究は、蒲郡市内外の45〜69歳までの347人(男性123人、女性224人)に、1カ月間、カカオポリフェノールを多く含むチョコレートを毎日一定量摂取していただき、摂取前後の血圧や血液成分などの身体の状態の変化を検証したものです(詳細は次頁)。本研究は、チョコレートを用いた実証研究としては、他に例をみない日本初の大規模研究といえます。
チョコレートやココアに含まれるカカオポリフェノールは、活性酸素を抑える働きがあることが知られ、生活習慣病に有効であるとの多くの報告があります。これまでにもコレステロール値の改善、血圧低下および血管内皮機能の改善、心疾患リスクの低減、インスリン抵抗性の改善といった多岐にわたる臨床試験結果が得られていますが、日本人でのデータは限定的といわざるをえない状況でした。
このような状況を踏まえて行われた本実証研究では、注目すべき結果として、主に以下の事項が確認されました。
■「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」のまとめ
チョコレートの摂取により、
1.血圧が低下(血圧が高めの人ほど、正常な血圧の人より血圧が低下)
2.善玉コレステロール(HDLコレステロール)が上昇
3.精神的にも肉体的にも活動的(※1)に
※1:アンケート調査によるものです。
4.BDNF(脳由来神経栄養因子)(※2)が上昇する可能性を確認
※2:BDNFは、うつ病やアルツハイマー型認知症、記憶・学習などの認知機能との関連性が報告されています。
5.動脈硬化の検査などに使われる炎症指標(hs−CRP)と酸化ストレス指標(8−OHdG)が低下(※3)
※3:数値が第3四分位(高めの人の上位4分の1)以上の人で低下を確認しました。
なお、チョコレートの摂取前後で、体重・BMIの増加や、安全性評価項目(血液検査など)に問題は認められませんでした。
■実施概要
目的:
カカオポリフェノールが多く含まれているチョコレートを4週間毎日1日25g召し上がっていただき、前後の血圧と脂質や糖の代謝を調べ、生活習慣病改善効果を探索的に評価することを目的とした
※カカオ分72%のチョコレートを使用
実施主体:
愛知県蒲郡市・株式会社明治・愛知学院大学など
※以上3者などによる共同研究
実施体制:
・験統括機関 蒲郡市役所
・試験責任機関 株式会社明治
・試験支援機関 愛知学院大学
※試験監修 愛知学院大学 心身科学部 教授 大澤俊彦
・試験実施施設 蒲郡市民病院
・開発業務受託機関 株式会社ヘルスケアシステムズ
実験デザイン:単群前後比較試験
検査項目:
体重、BMI、血圧などを測定。また、血液検査もあわせて実施。
ほかに、摂取開始日からの自覚的な体調を調査するための自覚アンケートも実施。
摂取期間:2014年6月〜7月
実験対象:
愛知県蒲郡市を中心とした45〜69歳の市民
※男性123人、女性224人(計347人)
※蒲郡市の住民は55%。他に周辺の市の住民も参加
※高血圧で降圧剤を服用している人、高脂血症の人、糖尿病の人は事前調査により除外した。
■チョコレート・カカオポリフェノールに関わる情報公開中!
当社では、チョコレートと健康にまつわる情報サイトとして、「みんなの健康チョコライフ」(http://www.chocohealthlife.jp/)を開設しております。
本サイトでは、今回の実証研究の詳細なデータを掲載しています。
そのほか、チョコレートの原料や歴史、チョコレートの健康効果についても公開中ですので、是非ご覧ください。
*ロゴ・参考画像は添付の関連資料を参照