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旭硝子、液晶テレビやディスプレー向け導光板用ガラス基板XCVを販売開始
液晶テレビ・ディスプレイ向け導光板用ガラスXCV(TM)の販売を開始
〜ガラス製導光板がテレビのデザインをスタイリッシュに変えていきます〜
AGC(旭硝子株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)は、液晶テレビ・ディスプレイ向け導光板用に、内部透過率を向上させたガラス基板、XCV(TM)(エクシーブ)の販売を開始しました。厚さわずか5mmのスタイリッシュなデザインのテレビを実現できる新製品として、グローバルに拡販を進めます。
XCV(TM)は、現在主流となりつつあるエッジライト方式(注1)の液晶テレビで面光源として使用される導光板用ガラス基板です。
これまで導光板には、光の透過率が高い樹脂が使用されてきましたが、物理的な強度や、湿度や熱による膨張等の樹脂の問題点を、テレビの筺体を強化し、様々な付属品を用いることで解決してきました。一方テレビを薄型化したり額縁をできるだけ小さくし、スタイリッシュなデザインを実現していくには制約となっていました。
AGCは、ガラスを導光板に使用する上での大きな課題であった光の透過率を高める事に成功し、更に、最適な厚みで効率良く量産できる、フロート法での生産プロセスを確立致しました。
XCV(TM)(エクシーブ)を用いたガラス製導光板は、十分な物理的強度があること、湿度や熱による膨張等が大変少ないことが特徴です。これによって、厚さわずか5mmで額縁が小さい、スタイリッシュなデザインのテレビを実現できるようになりました。
※参考画像は添付の関連資料「参考画像1」を参照
テレビが、単なる娯楽と情報収集の電気製品から、壁に掛けられた絵画や、風景を写す窓のような、スタイリッシュなインテリアの主役へと変わっていきます。AGCはXCV(TM)の拡販を通じて、その普及に貢献して参ります。
<ご参考>
(注1)エッジライト
液晶表示装置(LCD)は自ら光を発する事ができないので、別途光源が必要となります。従来からテレビには直下型が用いられてきましたが、近年はより薄くスタイリッシュな、デザインの自由度の高い、エッジライト型へのニーズが高まってきています。エッジライト型では、ディスプレイ全体を均一に照らす為に「導光板」が使用されます。
※参考画像は添付の関連資料「参考画像2」を参照
出典:http://www.phileweb.com/review/closeup/aquos-s/gasitu.html
■ガラス製導光板の特徴 (樹脂との比較)
●剛性が高い 約20倍以上
●熱による膨張が少ない 約1/8
●湿度による膨張が少ない 約1/100(推定値)