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OA研究所、ケーブル1本で対応の8K放送信号音声多重分離光伝送装置を発売
ARIB STD−B64準拠の8K放送信号音声多重分離光伝送装置
〜8K画像データとデジタル音声データを多重/分離、U−SDIケーブル1本で伝送〜
株式会社OA研究所(本社:神奈川県鎌倉市/代表取締役社長:矢田 善春)は、ARIB STD−B64(超高精細度テレビジョン信号スタジオ機器間インタフェースにおけるデジタル音声規格)(※1)に準拠した、8K放送信号音声多重分離光伝送装置を発売予定です。
次世代高精細映像8K放送が世界的にも注目される中、国内でも2016年の試験放送や2018年の実用放送が予定され、放送業界では実現に向けた取り組みが進められています。いくつかの課題があり、その中でもデータ量の増加による装置の巨大化、ケーブル数の増大が懸念されています。昨年、ARIB STD−B58(※2)として機器信号伝送を光化して収束する規格(U−SDI(※3))が策定され、従来は約100本のBNC同軸ケーブルで行っていたデータ送信をBNCと同等サイズのU−SDIケーブル1本で送信することが可能となりました。しかし、この規格では映像データ送信のみ可能で音声データには対応できておらず、別の方法で音声データを送信する必要がありました。2015年3月には、ARIB STD−B64が策定されU−SDIケーブルで画像データと音声データを同時に取り扱えるようになりました。
本機は、世界で初めてARIB STD−B64に対応した放送装置です。SMPTE ST2036−4(※4)にも対応しています。
当社は、今後もネットワーク、8K放送機器、次世代放送の普及に貢献してまいります。
【機器イメージ】
*添付の関連資料を参照
【機器の主な特徴】
U−SDI インタフェースで構築された放送用映像伝送設備に本機を加えることにより、システムを更新することなく音声伝送が可能になります。
●インタフェース・・・入出力系統にU−SDIインタフェースと音声機器で広く使用されるMADIインタフェースを搭載
●機能・・・音声多重−入力された音声信号のない映像信号にMADIで入力された音声を多重化して出力する。
音声分離−音声が多重されたU−SDI信号を再度映像信号と音声信号に分離する。
*参考資料は添付の関連資料を参照
以上
※1 ARIB STD−B64・・・「ARIB STD−B58(超高精細度テレビジョン信号スタジオ機器間インタフェース)におけるデジタル音声規格」
2015年3月に一般社団法人電波産業会(ARIB)において国内標準規格に策定された、信号規格上の補助信号領域への22.2チャンネルの音声信号を多重化するための規格。これまで映像しか伝送できなかったインターフェースで音声も同時に取扱うことが可能となる。
※2 ARIB STD−B58・・・「超高精細度テレビジョン信号スタジオ機器間インタフェース規格」:U−SDI(Ultrahigh−definition Signal/Data Interface)
2014年3月に一般社団法人電波産業会(ARIB)において国内標準規格に策定された光インタフェース24心の光ファイバをコネクタ1個に収束したU−SDIを使用することにより、従来のBNCと同程度のコネクタ着脱が可能。
※3 U−SDI(Ultrahigh−definition Signal/Data Interface)・・・
ハイビジョン(HDTV:High Definition television)の約100倍のデータ量となるフルスペック8K映像信号を1本のケーブルで伝送できるインターフェース。1本のU−SDIケーブルは約100本の同軸ケーブルと同等。国際的に標準規格化が進められている。
※4 SMPTE ST2036−4・・・米国映画テレビ技術者協会(SMPTE)で策定された予定のUHDTV120Hz12bit映像規格
■詳細はWEBサイトをご覧ください。
http://www.oalab.co.jp/
■会社概要
社名:株式会社OA研究所
所在地:〒247−0061 神奈川県鎌倉市台2−15−41
設立:1965年2月(富士ソフトグループ)
代表者:代表取締役社長 矢田善春
事業内容:情報通信・エレクトロニクス機器開発