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リニアテクノロジー、受電装置(PD)インタフェース・コントローラー「LT4276」を発売
リニアテクノロジー、新製品「LT4276」を発売開始
フォワード/フライバック・コントローラを内蔵した高効率LTPoE++PDコントローラ
リニアテクノロジー株式会社は、2W〜90Wの電力供給を必要とするアプリケーション向けに、LTPoE++(TM)、PoE+、PoEに準拠した受電装置(PD)インタフェース・コントローラ「LT4276」の販売を開始しました。LT4276には、−40℃〜85℃の動作温度範囲で仕様が規定されるインダストリアル温度グレードと、−40℃〜125℃の動作温度範囲で仕様が規定される拡張温度グレードがあり、RoHS準拠の小型28ピン4mmx5mmQFNパッケージで供給されます。1000個時の参考単価は2.25ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。LT4276は、LT4275LTPoE++PDコントローラなどのリニアテクノロジーの既存のPD製品のアップグレード製品であり、シングル・ポートのLTC4274、4ポートのLTC4266、8ポートのLTC4290/71チップセット、12ポートのLTC4270/71チップセットなど、リニアテクノロジーのあらゆる最新PSEコントローラとシームレスに接続可能です。また、LT4276は理想ダイオード・ブリッジ・コントローラLT4321と併用することで、供給電力を最大にしながらPD内の熱損失を低減することもできます。製品の詳細情報はリニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.linear-tech.co.jp/products/power-over-ethernet_%28poe%29_interface_controllers)。
LT4276はPDコントローラに加えて、フォワード構成とフライバック構成の両方で同期動作が可能な絶縁型スイッチング・レギュレータ・コントローラを内蔵し、補助電源サポートを備えています。このような集積化を通じて部品数やボード・スペースを低減することにより、フロントエンドのPD設計が簡素化され、LT4276A(LTPoE++)、LT4276B(PoE+)およびLT4276C(PoE)は、たった1個のICを使用するだけでPD負荷に効率的に電力を供給できます。
リニアテクノロジーのLTPoE++規格は、電力供給能力を新たに4つの電力レベル(38.7W、52.7W、70W、90W)に拡張することにより、ピコセル基地局、標識、ヒータ付き屋外用監視カメラなど、今日、高電力を必要とするアプリケーションに対応しています。パワーMOSFETを内蔵する従来のPDコントローラとは異なり、LT4276は外部MOSFETを制御するので、PD全体の熱損失を大幅に低減し、電力効率を最大限に高めることができます。このことは、とりわけ高電力レベルの用途では重要です。この革新的な手法により、アプリケーション固有の発熱や効率の要件に合わせてMOSFETのサイズを調整でき、必要に応じて30mΩという低いRDS(ON)のMOSFETを使用できます。LT4276は定格入力電圧が100Vなので、ほとんどの一般的なイーサネット・ラインのサージ電圧に容易に耐えることができると同時に、このサージ電圧からPDを保護することができます。
■LT4276の特長:
・フォワード/フライバック・コントローラ付きのIEEE802.3af/atおよびLTPoE++90W受電装置(PD)コントロー
ラ
・LT4276A:以下の全規格をサポート:
>LTPoE++(TM)(38.7W、52.7W、70W、90W)
>IEEE802.3at(25.5W)準拠
>IEEE802.3af(最大13W)準拠
・LT4276B:IEEE802.3at/af準拠
・LT4276C:IEEE802.3af準拠
・優れたサージ保護(絶対最大定格100V)
・広い動作温度範囲:(−40℃〜125℃)
・補助電源サポート:最低9V
・フライバック動作用のオプトアイソレータが不要
・外部Hot Swap(TM)NチャネルMOSFETによる、最小の電力損失と最高のシステム効率
・LT4321理想ダイオード・ブリッジ・コントローラを使って94%超のエンドツーエンド効率を達成
・28ピン4mmx5mm QFNパッケージ
※参考画像は添付の関連資料を参照
<リニアテクノロジーについて>
S&P500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
http://www.linear-tech.co.jp
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