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三菱電機、走行中に3次元空間位置データを把握するリアルタイムレーザー点群生成技術を開発
走行しながら3次元空間位置データをリアルタイムで把握
三菱モービルマッピングシステムのリアルタイムレーザー点群生成技術を開発
三菱電機株式会社は、高精度GPS移動計測装置であるモービルマッピングシステム(Mobile Mapping System:以下 MMS)の新技術として、リアルタイムレーザー点群生成技術を開発しました。 これにより、車で走行しながら3次元空間位置データ(レーザー点群)をリアルタイムで把握できます。
※参考画像は添付の関連資料を参照
<開発の特長>
1. リアルタイムで3次元空間位置データを作成し、迅速な状況判断を支援
・計測結果を現場で確認することで迅速な状況判断が可能となり、測量業務の効率化に貢献
・災害発生時に被害程度を即時に計測することで、救助活動や復旧活動の早期展開を支援
2. 短時間のデータの差分が抽出できるので、不審物の早期発見に貢献
・事前に取得したデータとの差分抽出時間の間隔を短くすることで、イベント会場などでの不審物の早期発見を可能とし、警戒・監視の高度化に貢献
3. 3次元空間位置データを無線伝送し、遠隔地との円滑な情報共有を実現
・取得した計測結果を無線伝送することで、遠隔地での同時モニタリングが可能
・遠隔地でのモニタリングにより迅速かつ的確な初動指示が可能になり、災害時の減災に貢献
<今後の事業展開>
今回開発した技術によるリアルタイム機能を、従来のMMSが活用されている測量分野に加え、災害対策、警備・監視、社会インフラ管理、ITS(※)などの新たな分野に展開し、今年度から顧客ニーズに合わせて順次製品化します。特にITS分野では、自動運転用3次元基盤地図の整備促進に貢献します。
また、2018年度に4機体制に整備される準天頂衛星のセンチメータ級測位補強サービスを活用したリアルタイム測位を実現し、社会の利便性向上に貢献します。
※Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム
三菱モービルマッピングシステム紹介 WEBサイト
http://www.MitsubishiElectric.co.jp/mms/
<開発の背景>
MMSは、道路の維持管理に必要な道路台帳附図作成業務をはじめとした公共測量や路面調査、トンネルの調査点検などに活用されてきました。
しかし、従来のMMSは、GPSアンテナ・レーザースキャナー・カメラなどの機器で取得したデータをGPS位置補正情報と組み合わせる事後処理が必要であり、計測結果が現場ですぐに確認できないという課題がありました。そのため、現場での迅速な状況判断や意思決定ができず、作業の手戻りが発生することがありました。
近年、従来MMSが導入されてきた測量分野に加えて社会インフラ管理市場での利用も期待されるほか、ITS分野における自動運転用の3次元基盤地図整備へのニーズが高まっています。また、自然災害への即時対応や重要施設周辺の警戒・警備の高度化、さらに2020年東京オリンピックに向けた警備・監視分野においても3次元空間位置データのリアルタイムな活用が期待されています。
当社は今回開発した技術により、MMSにリアルタイム機能を付加することで、上記の課題解決に貢献し、お客様のニーズにお応えします。
<活用が期待される分野>
測量:現場での状況判断、測量業務の効率化
災害対策:災害現場や被害状況の即時計測、救助活動や復旧活動の早期展開支援
警備・監視:定時パトロール結果の即時把握、不審物の即時発見
社会インフラ管理:現場での即時目視確認、変状箇所の即時マーキング
ITS:3次元基盤地図整備への対応
<MMSとは>
車両にGPSアンテナ・レーザースキャナー・カメラなどの機器を搭載し、走行しながら道路周辺の3次元空間位置データを高精度で効率的に取得するシステムです。
※参考資料は添付の関連資料を参照
<開発担当>
三菱電機株式会社 鎌倉製作所
〒247−8520 神奈川県鎌倉市上町屋325番地
■お客様からのお問い合わせ先
三菱電機株式会社 IT 宇宙ソリューション営業第一部
〒100−8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
TEL 03−3218−9131 FAX 03−3218−9492