日本TI、低消費電力の広帯域RFシンセサイザ製品「LMX２５７１」を発表

日本TI、業界で最も低消費電力の
広帯域RFシンセサイザ製品を発表
超低ノイズ特性の広帯域RFシンセサイザ製品が
低消費電力アプリケーション向けに、クラス最高のダイナミックレンジを提供


　日本TIは、業界で最も低消費電力の広帯域RF（高周波）シンセサイザ製品を発表しました。新製品の『LMX２５７１』は、超低ノイズのPLLatinum(TM)フラクショナルNフェーズ・ロック・ループ（PLL）に、マルチコアの電圧制御発振器（VCO）を集積、低い位相ノイズとスプリアス特性を、３９mA（１２８mW）の低消費電力で実現し、最大１．３４GHzの周波数をサポートします。『LMX２５７１』はローパワー・ワイヤレス通信、ハンドヘルドのオシロスコープや信号アナライザをはじめとした各種アプリケーションにおいて、無線信号に対する感度とダイナミックレンジを向上します。また周波数変調器を集積していることから、搬送波を直接変調して、アナログ周波数変調（FM）や周波数シフト・キーイング（FSK）の信号を発生でき、陸上移動無線、ソフトウェア無線やワイヤレスマイクなどのポータブルのワイヤレス・アプリケーションに役立ちます。

　『LMX２５７１』は整数値境界スプリアス（IBS）を発生しない業界初のRFシンセサイザ製品であり、スプリアス輻射を排除し、ワイヤレス・システム内で、最大限の無線通信チャンネル使用を実現できます。『LMX２５７１』RFシンセサイザ製品の詳細に関しては、http://www.tij.co.jp/lmx2571-pr-jpをご覧ください。


■『LMX２５７１』RFシンセサイザ製品の特長と利点
　●低い動作時消費電力：３９mA（１２８mW）と低消費電力であることから、陸上移動無線やポータブルのテスト／計測機器などの電池動作アプリケーションをサポート
　●低ノイズのPLLatinumフラクショナルN　PLL：PLLノイズのフィギュア・オブ・メリット（FOM）が−２３１dBc／Hzであり、競合製品と比較して８倍優れていることから、受信機の感度を向上
　●柔軟な周波数変調機能：使いやすいI２Sインターフェイスで制御できるFSK変調回路が、高い柔軟性と高性能を提供。このFSK変調器は、欧州無線通信委員会（ETSI）のワイヤレスマイクや陸上移動無線の標準規格に適合
　●低いスプリアス輻射：新しいスプリアス除去手法によってIBSを排除、無線チャネルを最大限に活用可能
　●高い集積度：複数のロードロップアウト・レギュレータ（LDO）、５Vのチャージポンプ、高速の送受信切換スイッチを集積、原材料費用を削減、ソリューションの基板実装面積を縮小


■迅速な設計に役立つ開発ツール群とサポート
　『LMX２５７１』RFシンセサイザ製品の性能の迅速かつ容易な評価に役立つ『LMX２５７１EVM』（http://www.tij.co.jp/tool/jp/LMX2571EVM?DCMP=lmx2571&HQS=sva-sds-fcp-lmx2571-pr-evm-lmx2571-jp）評価モジュール（EVM）は、TI　storeや販売特約店から単価（参考価格）２４９ドルで供給中です。

　『LMX２５７１』や、TIのその他のクロック／タイミング・デバイスを搭載した製品の設計簡素化に役立つTIのWEBENCH(R)　Clock　Architect（http://www.tij.co.jp/lsds/ti_ja/analog/webench/clock-architect.page）オンライン設計ツールも供給中です。このツールでは、幅広いデバイス群のデータベースから、システム要件に適合する１個または複数個のデバイスのクロックツリー・ソリューションを選択できます。また、PLLのループ・フィルタの設計や位相ノイズのシミュレーションが可能なほか、クロックツリーの設計を性能やコストの要件に対して最適化する機能も提供します。


■パッケージ、供給、価格
　『LMX２５７１』（http://www.tij.co.jp/product/jp/LMX2571/samplebuy?DCMP=lmx2571&HQS=sva-sds-fcp-lmx2571-pr-sa-jp）PLLatinum　RFシンセサイザは６mm×６mmのQFNパッケージで供給されます。１，０００個受注時の単価（参考価格）は５．５０ドルです。

　TIのRFシンセサイザ製品ポートフォリオに関する情報
　●『LMX２５７１』のデータシート（http://www.tij.co.jp/product/jp/LMX2571/datasheet）を参照
　●PLL性能、シミュレーションおよびデザイン・ハンドブック（http://www.tij.co.jp/tool/jp/PLL_BOOK）を参照
　●『LMX２５７１』のデモ・ビデオ（http://www.ti.com/general/docs/video/watch.tsp?lang=jp&entryid=4300718239001）（英語）を閲覧
　●TIの高性能、低ジッタクロック／タイミング（http://www.tij.co.jp/lsds/ti_ja/analog/clockandtiming/clock_and_timing.page）製品ポートフォリオを参照


■『LMX２５７１』そのほかの特性表

　＊表資料は添付の関連資料を参照

　＊参考画像は添付の関連資料を参照


■TIのWEBENCH(R)設計支援ツールについて
　WEBENCH　Designer／WEBENCH　Architectは、回路設計、シミュレーションのほか、基板占有面積、価格、効率の最適化や、回路図とPCBレイアウト・ファイルのCADツールへの直接ダウンロードを可能にする包括的な機能を備えた業界唯一のオンライン設計支援ツールです。部品ライブラリは、メーカー１２０社の４０，０００点以上の部品データを収録しており、価格と供給に関するデータはTIのディストリビューション・パートナーが随時更新しています。８つの言語で提供されており、ユーザーは完全なシステム設計回路を瞬時に比較でき、さらに、購入にあたってのサプライチェーンの決定を迅速に実行できます。無償で利用できるWEBENCH設計支援ツールを使って設計を開始するには、こちらにアクセスしてください。http://www.tij.co.jp/webench

　※WEBENCHはTexas　Insrumentsの登録商標です。PLLantiumはTexas　Instrumentsの商標です。その他、すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。


＜テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて＞
　テキサス・インスツルメンツは（本社：米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO：リッチ・テンプルトン、略称：TI）は、未来のイノベーションを生み出すアナログICおよび組込みプロセッサを主に開発設計・製造するグローバルな半導体企業です。未来を変革する１０万社にのぼるお客様を支援しています。当社の情報はホームページ（http://www.tij.co.jp）をご参照ください。

　日本テキサス・インスツルメンツ（本社：東京都新宿区、社長：田口　倫彰、略称：日本TI）は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における外資系半導体サプライヤです。当社に関する詳細はホームページ（http://www.tij.co.jp）をご参照ください。


【読者向けお問い合わせ先】
　日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
　プロダクト・インフォメーション・センター（PIC）
　URL：http://www.tij.co.jp/pic


以上