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大和ハウス、緊急避難スペース付き賃貸住宅「セジュール オッツW−ev」を発売

2015-06-22

■津波災害時の安全・安心を提案
緊急避難スペース付賃貸住宅商品「セジュール オッツW−ev」発売


 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、2015年9月1日(防災の日)より、津波の災害に備え、階段室屋上に緊急避難スペースを設置した3階建賃貸住宅商品「セジュール オッツW−ev(ダブリュー‐イーヴイ)」を発売し、賃貸住宅商品のラインアップを拡充します。

 東日本大震災において、太平洋の沿岸部や臨海部の市街地では、従来の想定をはるかに超える規模の津波により建物が壊滅的な被害を受けました。そして今も沿岸部や臨海部にお住まいの方々は、地震や津波などの被害に対し高い危機意識をお持ちです。特に今後発生が予測されている南海トラフ巨大地震では、地震発生から津波発生、そして津波到達までの時間が短いと予測されており、海岸や河川敷近くの平野部にお住まいの方が一時的に避難するスペースを確保することが喫緊の課題となっています。
 そこで当社では、各地方自治体が公表している「津波ハザードマップ」で標された津波の想定最大浸水深(※1)が5m以下の沿岸部や臨海部(※2)の土地オーナー様をターゲットとして、屋上に緊急避難スペースを備えた「セジュール オッツW−ev」を販売することとなりました。
 本商品は、階段室を高さ約10mの鉄骨ラーメン構造(※3)のタワー(※4)とし、屋上部分に避難場所を確保しました。また、屋上部分には避難したご入居者をヘリコプター等から視認しやすくするために、緊急避難を知らせるSOS幕や発炎筒等を完備する予定です。
 さらに、賃貸住宅の間取りは、津波到達時の押し波や津波到達後の引き波など、水の流れを堰き止めにくい間取りを提案。加えて、外構には引き波とともに押し寄せる漂流物によって、建物および避難場所である階段室がうけるダメージを減らすための漂流物ブロックウォールを提案します。

 ※1.洪水・津波などで浸水した際の水面から地面までの深さのこと。
 ※2.水深係数1.5である建設地。水深係数1.5とは、海岸から当該物件までの間に、堤防や前面の建物等による軽減効果が見込まれる場所で、かつ、海岸から500m以上離れている場合において構造計算で用いる係数。
 ※3.ラーメンとはドイツ語で「枠」の意味。RC造・鉄骨造等で柱と梁で建物を支え、剛接合で一体化させた構造。
 ※4.国土交通省「津波避難ビル等の構造上の要件の解説」の基準に従い設定した荷重を元に構造計算を行っています。なお、屋外階段(W−evタワー)の構造は浸水深により異なります。一部地域では「W−evタワー」を建設できない地域があります。


<ポイント>
 1.階段室を鉄骨ラーメン構造のタワーとし、タワー屋上に緊急避難スペースを確保
 2.水流や漂流物から建物が受ける衝撃を軽減する工夫
 3.屋上に備蓄ボックスを設置


●商品特長
1.階段室を鉄骨ラーメン構造のタワーとし、タワー屋上に緊急避難スペースを確保
 「セジュール オッツW−ev」は、各地方自治体が公表している津波ハザードマップのデータをもとに、浸水深5m以下のエリアを対象に販売します。
 階段室を鉄骨ラーメン構造の「W−evタワー」とし、賃貸住宅部分が津波で倒壊・流出した場合でも「W−evタワー」が残るよう強度を持たせました。
 また、屋上部分の避難スペースの広さを確保するために、屋上へ避難する階段を螺旋階段としました。

 *イメージ画像は添付の関連資料「イメージ画像1」を参照


2.水流や漂流物から建物が受ける衝撃を軽減する工夫
(1)水流を考えた住まいの間取り
 津波が建物内部に流れ込んできた際、水流を堰き止めにくく、建物内を通り抜け、建物本体への水圧を軽減させる間取りを提案します。
 また、居室内の間仕切りは、水圧を受け流すことができるよう「クラッシャブル間仕切壁」を採用しました。居室内に入り込んだ水の圧力によって壁が解体される仕組みとなっています。
 
(2)漂流物ブロックウォール
 押し寄せる漂流物から建物が受ける衝撃を軽減するため、敷地内に「くの字」型の「漂流物ブロックウォール」の設置を提案します。
 津波による水圧は壁の穴から逃がすことで、大きな荷重がかかりにくい工夫をして います。また、津波で押寄せる漂流物(自動車等)が建物本体に衝突しにくくしました。普段は子どもたちの遊び場や駐輪場として利用します。

 *イメージ画像は添付の関連資料「イメージ画像2」を参照


3.屋上に備蓄ボックスを設置
 屋上部分の避難スペースには、避難後の救助を求める行動を支援するための防災グッズを完備した備蓄ボックスを設置する予定です。
 備蓄ボックスには、一時的に避難したご入居者を空から視認しやすいように緊急避難を知らせるSOS幕や発炎筒、ペンライト、ホイッスル、蛍光スプレー等を完備する予定です。
 また、避難後に最新の情報を取得するためにラジオ付の手動充電ライトをはじめ、寒風から身を守るためのポンチョや救援用のロープ等も備える予定です。


 *商品概要などリリース詳細は添付の関連資料を参照


以上



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