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第一興商、東北福祉大との共同研究でカラオケルームを活用した住民主体型活動を検証
第一興商と東北福祉大学の共同研究サマリー
産学官連携によるDKエルダーシステムを導入した住民主体型活動の検証と
カラオケルームの社会資源化に向けた調査研究
DKエルダーシステムを導入したカラオケルームは、今後さらに不足する『健康づくりの場や人材』への対応策として、地域住民に活用される可能性のあることが立証されました。
株式会社第一興商(東京都品川区 代表取締役社長 林 三郎:以下、第一興商)は、高齢者市場への取り組みとして、介護施設をはじめ公民館や老人福祉センターなどに対して、施設利用者の介護度の改善や、介護予防の一助となるべく、DKエルダーシステムを搭載したカラオケ機器の導入を推進しています。DKエルダーシステムは、音楽を使う、体を使う、目で観るといったプログラムの提供を通じて、高齢者の心と体を元気にすることができ、「運動・口腔・認知」など生活機能の維持・向上の効果が認められており、現在16,600カ所以上の施設に導入されています。
2010年4月より、第一興商は、学校法人栴檀学園東北福祉大学(宮城県仙台市 学長 萩野浩基:以下、東北福祉大学)と共同研究を行っており、DKエルダーシステムの効果検証を行ってまいりました。今般、2014年度(2014.6〜2015.3月)の研究が終了いたしましたので、そのサマリー報告をいたします。
共同研究では、DKエルダーシステムを導入したカラオケルームにおける健康教室は、機能性・安全性を考慮した環境整備と、DKエルダーシステムを活用する人材の育成・確保、及びDKエルダーシステムの操作方法・運用方法等の対応を講じることで、カラオケルームが地域住民のための『健康づくりの場や人材』の確保に貢献できるという結果となりました。
また、DKエルダーシステムを活用したカラオケルームでのグループワークでは、グループワーク前後の心理的変化で改善効果がみられ、さらに介入前後では、脳の活動性の向上が示唆されました。
なお、人材の育成・確保では、2015年に誕生した『音楽健康指導士』の活動も期待できるものと考えます。
■研究概要
《研究目的》
DKエルダーシステムの導入による
●地域住民の主体的な活動を推進する健康増進・介護予防活動支援手法の検証
●稼働率の低い時間帯のカラオケルームが地域の社会資源として活用される可能性の調査
《研究内容》
調査研究の対象者は、健常高齢者で地域の一般住民10名とし、宮城県仙台市内にあるビッグエコー長町店(宮城県仙台市太白区)のパーティールームをフィールドとして、DKエルダーシステムを活用した全15回のグループワークを実施しました。
研究対象者:10名(女性:10名)
平均年齢:77.1歳(最高齢82歳/最年少68歳)
基本チェックリスト:6/10名が閉じこもりあるいはうつに関する項目に該当
※参考画像は添付の関連資料を参照
■カラオケルームを活用した住民主体型活動の検証
高齢者がカラオケルームを活用し、主体的に活動していけるよう全15回のグループワークにおいて以下のような展開を試みました。
※リリース詳細は添付の関連資料を参照
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*研究内容、実施時期は予告なく変更することがあります。